LCCが737とA320を選ぶ理由
LCCの機体と言えばボーイング737やエアバスA320が定番です。でも、それにはきちんと理由があり、LCCの基本は2500kmくらいなので短距離向きの737やA320が選ばれているということなのです。
もちろんLCCだけではなく、短距離路線の定番が737やA320で、国内線や短距離路線の機種になっていて、もう少し距離が伸びると、少し大き目の767やA300。
そして、さらに長距離になると747、777、A380と、それぞれに合った仕様にもなっています。
日本では国内線に747や777が使われることがありますが、海外ではこんな大型が使われることはなく、実は世界からみても日本は珍しい国なのですでも、きちんと日本で大型を動かすのにもきちんと理由があるのです。それは発着の条件があるため、どうしても大型で運行するしかったのです。
贅沢な話…かもしれませんが、慣れてしまっているからこそLCCが狭いとか小さいと感じるのかもしれませんね。
実際は、欧米や東南アジアでは短距離・中距離・長距離路線によって飛行機の大きさも変わり、国内線では737やA320が一般的なのです。
そう考えれば、LCCだから…ではなく、短距離には短距離路線にあった飛行機を選ぶという世界的?な常識といえるのかもしれませんね。
ちなみにヨーロッパにはロンドンやパリ、フランス、ローマなどなど・・・大都市がありますよね?ロンドンから有名な5都市へ1日95%もの小型の737やA320が使われているのです。大都市なのに?と思うかもしれませんが、実際は都市云々よりも距離と考えた方が良いかもしれません。
路線から考えれば、もちろんLCCでも中距離・長距離であれば、それなりの機種を使います。
LCCの基本はコスト削減。ローコストにするには、路線に合った機種を選ぶということもポイントなのです。海外旅行などで、機会があれば飛行機を見てみると、LCCだから…という考えはおのずとなくなってくると思います。