安いチケットほど制約が多いので規定を必ず確認しよう
大手航空会社もLCCも飛行機のチケットは安ければ安いほど利用上の制約が多くなるのが一般的です。
とくに激安価格で販売されるキャンペーンチケットなどは、発券後の払い戻しが一切できないなど厳しい制約が課せられていることが多くなります。
クレジットカードで決済してしまう前に必ず運賃規定と利用条件を隅々までチェックしておきましょう。
- 予約した便に搭乗できなくなった場合には別の便や日付に振り替えることができるのか。
- その場合の手数料はいくら必要なのか
- 変更できる場合は何日前まで可能なのか
- 直前になってキャンセルする場合の料金はどうなるのか
などを確認するようにしましょう。
変更や払い戻しが一切できない航空券は割引価格だったとしても、それなりのリスクが伴いますのであらかじめ心得ておくことが大切です。
ピーチ・アビエーションは一切払い戻しができない
ピーチ・アビエーションなど一部のLCCでは運賃のタイプを問わず、利用者の都合による払い戻しを一切していません。
ピーチ・アビエーションでは割高なタイプの料金と割安なタイプの2種類の航空券があります。
割高なタイプの予約を取り消す場合は支払い額から取り消し手数料を差し引いた差額がポイントという形で戻されます。
このポイントは後日、航空券を購入する際に利用できますが、現金やクレジットカードでの払い戻しはできません。
割安なタイプの予約では支払額の100%の支払いが必要で一切返金はされません。
ただし、台風や降雪など利用者都合ではない遅延や欠航、機材の故障など同社の都合による遅延や欠航については上記の規則は適用されません。
購入代金は手数料なしでカード口座へ払い戻されます。
ジェットスター航空の利用の運賃規則と利用条件
日本とオーストラリアを結ぶジェットスター航空では座席のクラスをエコノミーとビジネスの二つに分けています。
さらにエコノミーはオプションを追加することで3つのクラスにさらに細分化されます。
エコノミークラスでもっとも高額な「Sterer Max」では手数料を払えば発券後の払い戻しが可能です。
しかし、その他のエコノミークラスのチケットは一切の払い戻しができません。
ただし、便の変更と日付の変更については手数料を支払うことで可能となります。
運賃に差額が発生した場合には、その分の支払いも必要です。
ビジネスクラスもオプションを追加することで2つのクラスに価格が分かれますが、こちらも価格が安い方のチケットは払い戻しができません。
チケットを購入する際には、必ず確認しておきたい事項です。
エアアジアグループは一切払い戻しができない
アジア最大手のLCCであるエアアジアグループも発券後の利用者都合の払い戻しは一切できない規則になっています。
例外としては、上級クラスの「プレミアム」を利用の場合は、出発の48時間前まで有料で予約の変更ができます。
変更の手数料は路線によって異なります。
(例:日本発のクアラルンプール行きの場合 4000円)
また、変更した便の運賃に差額が生じた場合にはその分の差額も追加で支払いが必要になります。
ただし、もともとの便よりも運賃が安くなった場合でも差額の払い戻しはされないので注意が必要です。
このようにLCCでは予約のキャンセルや変更にリスクが伴うというデメリットがあります。
万が一にも予定が変更になることのないようあらかじめスケジュールを調節しておくことが大切です。
韓国系LCC各社の払い戻し規定
日本発着のLCCでも航空会社によって利用条件は様々です。
いくつか参考までにご紹介します。
チェジュ航空の払い戻し規定
一番割安な航空券では日程の変更は1区間あたり2000円の手数料が必要になります。
また、運賃に差額が生じた場合はその分の支払いも必要です。
払い戻しは出発前6000円、出発後8000円と、なっています。
1年間有効の航空券の場合は予約変更は無料で払い戻し手数料も格安です。
エアプサンの払い戻し規定
一番割安な航空券の場合は発券後の変更もキャンセルも一切不可となっています。
ただし、決済当日の場合に限り、手数料なしで払い戻しが可能です。
その他の運賃では手数料を支払うことで予約の変更と払い戻しが可能です。
ティーウェイ航空の払い戻し規定
決済当日なら手数料なしで払い戻し可能
LCCを利用する上でのリスクを頭に入れておこう
多くのLCCでは運賃自体が割安に設定されているもののチケットの変更や払い戻しの条件が厳しいのが普通です。
安いチケットだからと、すぐに飛びついてしまうことなく、利用条件をしっかり確認した上でクレジットカード決済を行うべきです。
特に、早期にキャンペーンなどの価格で購入したチケットは払い戻しをする場合に手数料の方が返金額よりも高額になるケースが目立ちます。
スケジュールの都合が悪くなったので、予約を変更しようと思ったものの、運賃に比べて手数料が高くなってしまうため発券だけしたものの、搭乗はしなかったということもよくあります。
海外のサイトで予約した場合など、英語が苦手な方には利用規則などが分かりにくくなるかと思いますが、せっかくのチケットを無駄にしないためにも最低限の利用条件の確認は忘れずに行ってください。