ピーチが関空をメインにする理由
ピーチのベースは関空と言われていますが、実はそこにはきちんとした理由があるのです。
■空港側のサポート
LCCにとって重要なのが「コスト削減」。
関空はピーチの意見を素直に受け入れて、LCC専用ターミナルを建設したりしています。
これって実は凄いことで、LCC専用ターミナルができれば、使用料も安くなる。
また、着陸料を割引してくれることで、さらなるコストダウンをすることができるのです。
日々かかる費用がコストダウンされれば、沢山のメリットがあり、関空をベースにするだけで他の空港よりもメリットになるというわけです。
■需要と利便性
関空は、市場規模が大きくGDPは関西圏と韓国が同等とも言われています。
それだけではなく、24時間空港で滑走路が2本あるということは、それだけ発着枠にはゆとりがあり、作業をしたり最低限必要な時間以外は発着枠さえあればどんどん飛ばすことができる。
これはLCCの理想の形であり、稼働時間をフルに近い状態にできる可能性があるということです。
■就航可能都市
関空と首都圏・・・と考えると、首都圏の方がメリットがありそうな気がします。
でも「世界」を視野に入れると、これが変わってくるのです。
LCCは一般的に小型機を使い、シートを狭くして、より多くの乗客を乗せていくのですが、路線は長時間ではなく4時間以内、理想は3時間以内と言われています。
そう考えれば、答えはおのずと簡単に出てきます。
日本と言うのは東アジアの東。その東には何がある?といえば、太平洋。
国内線で日本の中を飛び回るのであれば問題はないかもしれませんが、4時間以内で国際線と考えれば、行ける都市はありません。
しかし、西側を考えてみて、西に飛ぶとなれば、関空が最適なのです。
もちろん成田や羽田でも良いのですが・・・この場合、関空とは1時間の差が出てきます。
つまり羽田や成田で4時間以内のところは、関空なら3時間以内程度になるということでも、ピーチが関空をメインにする理由が納得できますよね。