旅客機には、乗客が普段目にすることのない設備や
意外と知られていない仕組みが数多くあります。
乗務員が休息を取るベッドの場所から
機内でおならが出やすくなる理由まで
飛行機にまつわる四つの疑問を紹介します。
■乗務員が使うベッドはどこにある?
ビジネスクラスでは、座席を水平にしてベッドのように使えるフ
ルフラットシートが普及しています。
各航空会社が快適性を競うなか、実は旅客機には
乗務員が横になって休める専用のベッドも備えられています。
長距離を飛行する大型旅客機では、コックピットの後方などに
パイロット用の休憩スペースが設けられています。
飛行中、操縦を交代できる体制が整っていれば
パイロットは順番に休息を取ることができます。
横になって体を休めることは、疲労を軽減し
安全な運航を支えるうえでも重要です。
一方、客室乗務員にも専用の休憩場所があります。
大型機では客室の上部などに区画が設けられ
限られた機内空間を活用してベッドが配置されています。
乗客からは見えない場所で、乗務員も長時間のフライトに備えているのです。
■機内スクリーンに滑走路が映るのはなぜ?
離着陸の際、座席前のスクリーンに滑走路の映像が表示されることがあります。
まるで機体の外から飛行機を眺めているようですが
映像の正体は機体に取り付けられたカメラによるものです。
機種によっては、機首の下部などにカメラが設置されています。
例えば、ボーイング777には機体下部のカメラ映像を利用する仕組みがあります。
カメラの位置や機体の構造によって見え方は異なりますが
乗客は普段見ることのできない視点から、滑走路や周囲の景色を楽しめます。
■飛行機に乗るとおならが出やすくなる?
飛行機に乗っていると、おなかが張ったり
おならが出やすくなったりすることがあります。
その理由の一つは、機内の気圧にあります。
旅客機の客室は気圧が調整されていますが
通常、地上とまったく同じ気圧ではありません。
巡航中の客室内は地上より気圧が低くなるため
腸内にあるガスが膨張しやすくなります。
その結果、おなかの張りや不快感が生じたり
おならが出やすくなったりするのです。
これは飛行機特有の環境によって起こる自然な変化です。
長時間のフライトでおなかの調子が気になる場合は、無理に我慢せず
体調に合わせて過ごすことが大切です。
■パイロットが帽子をかぶるのはなぜ?
空港で見かけるパイロットといえば、制服に制帽を合わせた姿が印象的です。
しかし、操縦室では帽子を脱いでいることが多くあります。
帽子が視界の妨げになったり、ヘッドセットの装着に影響したりするためです。
それでは、なぜ地上では帽子を着用するのでしょうか。
伝統的な制服の一部という理由に加え
機体の外部点検で役立つという側面もあります。
パイロットは出発前に、タイヤや翼、胴体、航空灯などを確認し
異常がないかを点検します。
その際、機体を見上げることもあります。
機体から液体が滴り落ちる可能性もあるため
帽子のツバが顔や目を守る助けになる場合があります。
また、帽子は頭部を何かにぶつけた際の保護にも多少役立ちます。
ただし、制帽はヘルメットのような保護具ではありません。
パイロットの帽子には伝統だけでなく
地上での作業において実用的な役割もあるのです。










