今のうちにおさらいしたい世界遺産と歴史⑧ フィリピンのバロック様式教会群

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フィリピンにはスペイン統治下であった16世紀頃にバロック様式の教会が沢山建築されました。
その中でもルソン島の「パオアイ教会」「サン・アグスチン教会」「サンタ・マリア教会」
パナイ島の「ミアガオ教会」の4つが「フィリピンのバロック様式教会群」として世界遺産に登録されています。
いずれもスペイン統治下におけるフィリピンの歴史について学べ、異国情緒あふれる素晴らしい建築物でもあります。

マゼランが1521年にフィリピンに上陸した頃からキリスト教がフィリピンに布教され
現在、フィリピンは東南アジア唯一のキリスト教国です。
今回はそんなフィリピンのバロック様式教会群についてご紹介します。

パオアイ教会

正確には「パオアイにあるサン・アグスチン大聖堂」ですが
フィリピンにはサン・アグスチン教会や聖堂が多数あるため一般に「パオアイ教会」と呼ばれます。
小さい田舎町にある大聖堂は大自然との調和がとても優美な姿を見せてくれます。
1694年に着工し、1710年に完成したバロック様式の大聖堂とベルタワーに
特徴的な24個のバットレス(控え壁)を持っています。
地震や台風の多いフィリピンの気候に合わせ、スペインの建築様式だけではなく
フィリピンの建築様式も取り入れられた独自の建築物となっています。

サン・アグスチン教会

マニラにあるサン・アグスチン教会はフィリピン最古の教会ともいわれ1587に着工し
20年かけて1606年に完成したそうです。
世界遺産登録時にもまっさきに登録された教会で、フィリピンのバロック様式教会群を見学するなら
絶対に外すことのできないスポットです。
外見はシンプルながら、内装の素晴らしさが見どころの一つです。
白を基調に赤と黄色で彩られた内装に、天井から吊るされたいくつもシャンデリア
そして壁に埋め込まれたステンドグラスには思わず息を飲んでしまうでしょう。
元々は修道院だった建物が現在博物館として公開されており
美術品が展示されているので、こちらも合わせて見学したいところです。

サンタ・マリア教会

サンタ・マリアにある「ヌエストラ・セニョーラ・デラ・アスンシオン教会」は
一般にサンタ・マリア教会と呼ばれています。
サンタ・マリアは聖母マリアという意味でとても小さな田舎町の丘の上にあります。
こちらも地震が起こることを想定してスペインの建築様式にフィリピン風味が加わった
独自の建築様式が採用されています。

ミアガオ教会

ミアガオ教会は正式名称をサントトマス・デ・ビリャヌエバ教会と言います。
世界遺産の中で唯一、ルソン島ではなくパナイ島のミアガオという村にあるため
一般にミアガオ教会と呼ばれています。
1787~1797年に渡って建設され「要塞バロック」と呼ばれるほどがっしりとした佇まいの教会です。
それもそのはず。
教会でありながらイスラム勢力の襲撃に備える砦としての役目を持っていた施設です。
外壁は砕いたサンゴを使って作られているため、触るとザラザラとしています。
全体的にはちみつ色をしていることから現地でははちみつの教会と呼ばれることもあるそうです。

現在も宗教施設として使われている

いずれも世界遺産であり、観光地として有名ではありますが
同時に神聖な宗教施設として現在も使われています。
訪れる際には露出を控えた服装をし、各種施設ごとの注意を守って見学して下さい。