キャビンアテンダントの仕事は空を舞台にして活躍するものです。
国内、海外とわずあちこちを移動し続けるその仕事は独特なシフト勤務となります。
フライトの組み合わせなどによってシフトパターンが組まれるわけですが、
一般的な会社員とは全く異なります。
人によってはお正月が休みになったことは数年記憶にない、
ということも普通にあり得るのです。
では、キャビンアテンダントのシフト勤務がどのようにして決定しており、
どういうことに気を付けなければならないのか見てみましょう。
■世界を飛び回るための特殊なシフト勤務
キャビンアテンダントは国内線、国際線などによって勤務時間は変わってきますが、
基本的にはフライトの組み合わせに合わせてシフトします。
日帰りもあれば、二泊三日、三泊四日など場合によってはそれ以上を
ひとまとまりにして、間に2日程度の休みを挟むというシフトパターンが普通です。
国際線になると時間的に不規則になり、深夜のフライトなども増えます。
土日や祝日は関係がないので多くのキャビンアテンダントは平日に、
休暇を取る形になりやすいと言えるでしょう。
また天候や機材などのトラブルによる予期せぬスケジュール変更も、
日常的に発生するのでそれに合わせて勤務も対応しなければなりません。
そんな中でもパフォーマンスを発揮することが求められるのが、
キャビンアテンダントの能力と言えるでしょう。
■宿泊を含むシフトはホテルの利用がメイン
一般企業と大きく異なるのは、宿泊を含むステイのあるシフトということです。
この場合、航空会社が指定したホテルに宿泊することが多く、
国内線、国際線ともに到着地でのホテル住まいとなります。
ホテルを転々としたライフスタイルになるので、いつもと違う環境でも
しっかりと睡眠がとれる人でなければキャビンアテンダントの仕事は成り立ちません。
朝早くに出社して、夜遅くに退勤なども普通にあります。
■安全と健康を最優先、航空会社の勤務指示
このようにキャビンアテンダントの勤務体系はかなり独特であり、
一般的な会社員とは大きく異なる実態があります。
航空会社としてもキャビンアテンダントの安全と健康を最優先にすべく、
乗務時間、休憩時間、休日日数など労働基準法や航空法を遵守しながら、
過重労働にならないような措置を行っています。
特に長距離路線になると乗務時間が必然的、強制的に長くなってしまう傾向にあるので、
その時間をしっかりと制限しつつ、十分な休息時間をとるなどの措置が取られています。
さらに定期的な健康診断やストレスチェックを行い、健康状態を把握することで
キャビンアテンダントの健康管理をサポートしているのです。
どうしても不規則な生活リズムになりやすいので、そこに対するケアは今後も求められるでしょう。
自己管理が前提となっていましたが、自己管理ではカバーしきれない実態もあるので
やはり航空会社が企業としての労働環境の改善に取り組む必要があると言えるでしょう。
