チャンギ空港はとても静かな空港として知られます。
空港側が意図して静かさを徹底しているのです。
具体的にはアナウンスを最小限に抑えて、空港のザワザワ感を抑えています。
空港のざわざわした空気感はこれから旅行に行くという高揚感をもたらしてくれますが
空港ターミナルの売上が低下してしまうというデメリットがあるようです。
チャンギ空港では1回のフライトにつき、アナウンスは1回しか行われません。
これから飛行機に乗ろうとしている方からすると、不親切です。
チャンギ空港は特に滞在が楽しくなる設定になっていますから
ついつい時間を忘れて買い物に夢中になってしまうなんてこともあるでしょう。
利用者からすれば乗り遅れる心配がないため、数回アナウンスしてくれたほうがありがたいでしょう。
しかし空港からすると乗り遅れた方がありがたいそうです。
乗り遅れた利用客は次の便に乗ることになりますから、長く空港に滞在します。
時間をつぶすためにショッピングをしたり、カフェに入ったり、空港で更にお金を落とします。
利用者からすれば不親切に感じるでしょう。
しかし、空港からすると、お金を落としてくれるほうがありがたいのです。
チャンギ空港を利用する際には、フライトの時間は自分でしっかり管理しましょう。
他にも空港では様々な小銭稼ぎと言えるような取り組みを行っています。
例えばギャンブルで小銭を回収しているのが次の空港です。
・オランダ/スキポール空港…カジノを設置
・アメリカ/マッカラン空港…スロットマシーンを設置
海外旅行を満喫したあと、自国へ帰国する時にお財布に残っているのが使い道の無い小銭です。
自国に持って帰っても使い道がなく、なんとなく机の中に眠らせておく……のは勿体ないですよね。
そこで小銭で遊べるカジノ設備を設置することで、上手に回収しているのです。
またLCCばかりが就航しているイギリスのルート空港では
利用者の財布の紐がかなり固くなっています。
旅費を浮かせるためにLCCを利用しているので、空港自体でお金を落としてくれないのです。
そこで有料の優遇サービスを設けています。
例えばルートン空港ではセキュリティゲートに優先レーンが設置されています。
ここを通るためには5ポンド(約700円)が必要です。
時間に余裕を持って空港に到着すれば、混雑していても間に合いますからのんびり待てば問題ありません。
しかし時間ギリギリに到着してしまった場合には、のんびり順番を待っている暇はありません。
LCCは搭乗時刻に1分でも送れてしまうと搭乗を拒否させてしまいます。
送れてしまうとチケット代が無駄になってしまいますから、利用者は有料レーンを通らざるを得ないのです。
またルートン空港では小さなビニール袋が2袋1ポンドで売られています。
これは国際線に乗る際に化粧水や歯磨き粉などをビニールに入れなくてはいけないのですが、うっかり忘れてしまった人用です。
1ポンドとはいえ、塵も積もればで小銭を回収しているのです。