客室乗務員といえば、機内で乗客にサービスを提供する姿が印象的ですが
その仕事は接客だけではありません。
長時間のフライト中の食事や時差への対応、緊急事態に備えた訓練など
乗客の目に触れないところでも多くの仕事をこなしています。
今回は、客室乗務員の機内生活や身体への負担など、四つのテーマを紹介します。
■フライト中、客室乗務員は何を食べている?
長時間のフライトでは、客室乗務員も食事を取る必要があります。
乗客へのサービスが優先されるため、客室乗務員が食事をしている姿を
目にする機会はあまりありませんが
乗務員向けの食事が用意されている場合があります。
食事の内容は航空会社や運航便によって異なりますが
乗客に提供する機内食と同じような料理を食べることもあります。
ビジネスクラスなどの上位クラスの食事が用意されるケースもありますが
必ずしもすべての航空会社で共通しているわけではありません。
機内食は、過去の注文実績などを参考にしながら
乗客の希望に対応できるよう準備されます。
乗客への提供分とは別に乗務員用の食事を用意することもあり
食事の手配方法は会社によってさまざまです。
食べる場所は、主にギャレーと呼ばれる機内の調理・配膳スペースです。
限られた空間で休憩時間を確保する必要があるため
座ってゆっくり食べられるとは限りません。
乗務員はサービスの合間を縫って食事を取り、次の業務に備えています。
■客室乗務員はどんな訓練を受ける?
客室乗務員になるためには、採用後に航空会社が実施する訓練を受け
必要な知識と技術を身につけなければなりません。
訓練内容は幅広く、航空機の構造や安全設備の取り扱い
機内アナウンス、接客サービス、語学、急病人が発生した際の応急処置などが含まれます。身だしなみやメイクについて指導を受ける場合もあります。
特に重要なのが、緊急事態に対応するための訓練です。
客室乗務員は接客担当であると同時に
乗客の安全を守る保安要員でもあります。
例えば、緊急脱出に使用するスライドの操作方法や
乗客を安全に誘導する手順などを学びます。
機体の非常口から展開される脱出用スライドを使い
実際の状況を想定した訓練を行うこともあります。
また、火災や急減圧など、さまざまな緊急事態への対応も訓練の対象です。
万が一の際に冷静かつ迅速に行動できるよう、繰り返し練習を重ねます。
客室乗務員には、接客能力だけでなく
安全を守るための判断力と行動力も求められるのです。
■客室乗務員は時差ボケしない?
国際線で世界各地を移動する客室乗務員も、時差ボケとは無縁ではありません。
短時間で複数の時間帯を移動すると、体内時計と現地の生活時間がずれ
眠気や疲労を感じることがあります。
時差への対応方法の一つは、到着後
できるだけ現地時間に合わせて生活することです。
昼間に到着した場合は、無理のない範囲で起きて過ごし
夜になってから眠るようにします。日中に日光を浴びることも
体内時計を調整する助けになります。
一方、眠気を我慢し続けると疲労が蓄積するため
休息を優先することも大切です。
乗務スケジュールや滞在時間によっては
十分に現地時間へ順応できない場合もあります。
時差への対応は、到着時刻や滞在日数
次の乗務までの時間などによって変わります。
海外を頻繁に移動する仕事だからこそ
睡眠と休息を計画的に確保することが重要なのです。
■客室乗務員に多い職業上の悩みとは?
客室乗務員は、長時間の立ち仕事や機内での作業によって
身体に負担がかかりやすい仕事です。
特に、重いサービスカートを動かしたり
乗客の荷物の収納を手伝ったりする動作は、腰に負担をかけることがあります。
そのため、腰痛に悩む人もいます。
また、飛行中は気圧が変化するため、耳に違和感や痛みが生じることがあります。
鼻詰まりなどがあると耳抜きが難しくなる場合もあるため、体調管理が重要です。
不調が続くときには、医療機関で適切な診察を受ける必要があります。
さらに、長時間座ったり立ったりすることや
機内での活動が続くことによって、足のむくみや疲労を感じる場合もあります。
休憩時間に足を動かしたり、ふくらはぎを軽くほぐしたりすることは
疲労対策の一つです。
華やかな印象のある客室乗務員ですが
実際には体力と健康管理が欠かせない仕事です。
乗客に快適な空の旅を提供するため、日々の乗務だけでなく
休息や体調管理にも気を配っているのです。









