海外旅行の悩みの種と言えば「時差ボケ」ではないでしょうか。
5時間以上の時差のある移動をすると、体に不調が起こることを時差ボケと言います。
■時差ボケの症状
時差ボケの症状には、不眠、眠気、倦怠感、食欲不振、イラつきなどがあり、
酷い場合には吐き気、頭痛なども起こることがあります。
時差ボケは乗客だけでなく、パイロット、キャビンアテンダントなど
国際線の乗務員の多くも感じるとされています。
■時差ボケはなぜ起こるのか
人の体は規則正しいリズムによって動いています。
しかし航空機で急激な時差の変動があると、体内時計が狂ってしまい
様々な症状となって現れてきます。
日本人の場合、日本からアメリカ方面に移動しての日付変更線を
またぐような移動の場合に症状がより重たくなる傾向にあります。
逆に日本から西方向に移動する場合は、そこまで重たくならない傾向にあり
時間を進ませるような移動よりも、時間を遅らせる移動のほうが
体は適応しやすいことが分かっています。
■時差ボケを防ぐ方法
そんな時差ボケですが、移動を伴う以上防ぐのは難しいような気がしますが、
どのようにすれば予防できるのか見てみましょう。
出発前にできる対策として、旅行の1週間ほど前から生活時間を変化させて
現地の時間に合わせて寝起きすることで、急激な変化への対応ができます。
また飛行機の中では、多少眠くても現地時間が昼間の場合は我慢して
現地が夜の時間に合わせて睡眠をとるようにすることで、
現地の時間に体内時計を合わせることができます。
現地についてからできることは「光療法」を試す方法です。
まず、現地に夜着いたならできるだけ眠るようにしましょう。
眠れない場合は、アルコールなどでリラックスするのも方法の1つです。
現地に朝ついて眠い場合は、長時間眠るのではなく
短い時間(2~3時間)の睡眠をとった後、それ以上眠るのではなく
太陽の光を浴びて体に昼間であることを刷り込みましょう。
昼に到着した場合は、眠くても我慢してください。
屋外に出て太陽の光を浴びて、体内時計をリセットしてください。
そして夜になったらしっかりと眠って気持ちの良い朝を迎えましょう。
■まとめ
このように時差ボケは長距離を移動する仕組み上、避けて通れませんが
やり方次第では体の不調につながらないように調整できますので、
実践してみてはどうでしょうか。
眠いから寝る、眠くないから寝ないのではなく、基本は現地時間に合わせて
活動することで、時差ボケを最低限に抑えられるでしょう。