メキシコ料理にサボテン、古代文明、先住民、カリブ海のビーチリゾート……
日本人にも大人気のメキシコは世界遺産の宝庫でもあります。
のんびりビーチリゾートをしてメキシコ料理を食べて過ごすバカンスも魅力的ですが
せっかくメキシコを訪れるなら世界遺産にも足を伸ばしてみましょう!
■古代都市チチェン・イッツァ
ピラミッドと言えばエジプトにしかないと思っていませんか?
実はメキシコにもピラミッドが現存し、世界遺産に指定されています。
こちらのピラミッドはマヤ文明の古代遺跡です。
エジプトから遠いメキシコの地にも同じような建造物が作られているというのが驚きですね。
最も有名なピラミッドにはマヤの最高神ククルカンを祀る91段もの階があります。
ピラミッドなので四辺をあわせると91段×4で合計364段となります。
最上段の1段を足して合計で365段となり暦を表していると考えられているのです。
■古代都市ウシュマル
古代都市ウシュマルも古代都市チチェン・イッツァと同じくマヤ文明を代表する遺跡です。
6世紀頃に作られたと考えられており、プクウ様式と呼ばれる建築様式で作られています。
こちらの都市には現在15ほどの建造物が残っています。
当時は最大で25,000人が暮らしていたとか。
総督の館、小人のピラミッド、尼僧院など素晴らしい古代遺跡が
当時の姿で残されていて見て回ることができます。
■プエブラ歴史地区
メキシコシティから車で2時間ほど。
少し離れた場所にあるプエブラ歴史地区もまるごと世界遺産に指定されています。
16世紀頃、スペイン人統治下に作られた西洋文化の影響を強く受けた町並みが素晴らしいです。
スペインから遠く離れた土地にやってきたスペイン人が現地を懐かしく思い
現地を思わせる建築物を沢山建てたのです。
「天使の街」とも呼ばれる、ロサリオ礼拝堂があるサント・ドミンゴ教会など
キリスト教文化がメキシコの地に溶け込んでいるのがよくわかります。
その一方で、この土地にもともと暮らしていた先住民の村々を潰し
更地にした上で作られたと考えると歴史の重さにも思いを馳せることができます。
■メキシコシティ歴史地区
メキシコシティ歴史地区はメキシコシティにある世界遺産で観光に不可欠のエリアです。
16世紀頃、コルテスはこの地にあったアステカ帝国の都を征服・破壊し、
250年の歳月をかけて巨大都市を作り上げました。
自分たちの持ち込んだ文化ですっかり塗り替えてしまったのです。
効率良く見て歩けば半日でしっかり見て回れる世界遺産なので、ここは外さずに見学したいですね。
イタリアの建築家によって設計されたベジャス・アルテス宮殿(オペラハウス)は
アール・ヌーヴォー様式で豪華絢爛な建物です。
この他にも「世界一美しい郵便局」と呼ばれるメキシコシティ中央郵便局や
旧市街の雰囲気があふれる「フランシスコ1世マデロ通り」など見どころが沢山です。