グランドスタッフは多くが以下のようなシフトパターンで勤務しています。
早番・早番・遅番・遅番・休み・休み
つまり4勤・2休を繰り返しているのですが、その中でもいくつかのケースがあったり、
グランドスタッフの日常と重ねてみることで見えてくることがあります。
では、グランドスタッフのシフトについて、詳細な情報を見てみましょう。
■早番と遅番を交互に繰り返す
早番と言っても開始時間はいろいろです。
4時台の人もいれば、6時台の人もいますし、前月にシフトパターンが配られますが
それまでは詳細な時間は分かりません。
早番勤務が2日間続くと、次は午後出社の遅番が2日間続きます。
そして4日勤務した後に2日の休みを挟みます。
これが基本のシフトのため、慣れるまでは体に負担がかかりますし
慣れたとしてもやはり体内時計の狂いは2日程度の休みで取り戻すことはできません。
そういう意味では非常にタフな仕事環境にあると言えるでしょう。
■早番が終わっても帰宅しない
グランドスタッフとして勤務し始めたころというのは、まだまだ体力も有り余ってます。
早番はお昼過ぎには勤務終了となるので、そのあとはプライベートな時間となり
遊びに行ったり夜の飲み会に参加する人も多く見られます。
また、友達との待ち合わせまでの時間を仮眠に当てる猛者もいます。
早番二日目は特にこの傾向があります。
なぜなら次の日は遅番なので出社時間が遅くなるので、ゆっくりと寝ていられます。
若いうちだからこそできるのですが、多くのグランドスタッフが同じような
生活リズムで早番のあとの時間を楽しんでいるようです。
■後半の遅番は疲れが出る
早番が終わって3日からの遅番になると、比較的楽になるのでは?と思われがちですが、
実際には早番のあと20時間ぐらい寝ていない時間が続いているので、
かなり体力的には削られた状態で遅番を迎えることになります。
そのためいくら出社が遅くても、疲れは完全に回復しませんし
体内時計も狂った状態で業務にあたることになり、疲れが表面化してきます。
遅番の場合、何かトラブルがあれば業務が深夜に及ぶことも普通にありますから、
早番で消費した体力をさらに削りながら、燃え尽きたように働くことになります。
■休日はメンタルが下がり気味
遅番が終わって休日になれば当然ですが爆睡する日になります。
休みは2日しかありませんから、1日目はしっかりと睡眠をとって少しでも体力の回復に努めます。
しかし睡眠リズムが不安定なまま休日2日目を迎えることになります。
休日2日目、つまり翌日は早番の日です。
明日は夜中の3時に起きなければならない、というブルーな気持ちになってしまい
満足に休日を楽しむこともできません。
下手に昼間に寝てしまうと夜値付けないまま早番を迎えるという悪循環になります。
ということがわかっていても、寝坊ができないというプレッシャーと
体内時計が狂った状態なので寝付けないことも良くあり、メンタルがやられます。
■過酷なシフト勤務を続けられるかどうか
グランドスタッフの勤務はこのように非常に過酷なものです。
この過酷なシフト勤務を3年5年と続けられますか?という問いに対して、
実績として続けられる人は体力にあふれていて、自己管理が徹底できる人
であることは間違いありません。
遊んでしまったり、自己管理ができないと早々に離脱してしまうでしょう。
そして結婚や出産を考えたとき、このようなシフト勤務では
身体を壊しかねないという理由で退職する人も多いのです。
華やかな見た目とは裏腹に、このような事情で離職する人が多い現実があります。









