ゲート業務では様々なトラブルなどが発生します。
その中でも日常的に発生するのが、「GATE NO SHOW」と呼ばれるもので
搭乗手続きをしたにもかかわらず、乗客がゲートに現れないケースです。
搭乗手続きをすましていてゲートに現れないということは、
ゲートを間違えているか迷子になっているか、もしくはどこかで
具合が悪くなっているなどの可能性が考えられます。
そういった事情を推測して出発時刻に間に合わせることが、
グランドスタッフの推理欲と体力が試される場となります。
では、どうして「GATE NO SHOW」が発生してしまうのか、
そして発生した場合にグランドスタッフはどう対応するのかを詳しく見てみましょう。
■GATE NO SHOWはどうして起こるのか
通常、搭乗手続きをした後はそのままゲートに向かうわけですが、
初めて飛行機に乗る人にとってそれは普通ではありませんし、
飛行機に乗り慣れている人でもゲートに直行するかというと、そうとは限りません。
GATE NO SHOWは、予定外の行動をすることで発生しますので、
例えば急にトイレに駆け込まなければならなくなったり、
買いものしてから飛行機に乗ろうとして時間をつぶしてしまったり、
というちょっとしたことで発生します。
また飛行場によっては、ゲートまで非常に遠くにあるケースもあるので
単純に迷子になることでGATE NO SHOWになることもあります。
■GATE NO SHOWは運航予定に直結する
GATE NO SHOWが発生すると飛行機の安定的な運航に支障が出てしまいます。
予定通りに機材の積み込みができてもたった1人がGATE NO SHOWになることで、
時間通りに出発できなくなるからです。
時間通りに運航するためにも、GATE NO SHOWが発生するとなれば
グランドスタッフにとっては緊急性の高い事案として対処することになります。
■解決に大事なのは推理力と体力
GATE NO SHOWを解決するためには、やはり乗客がどういう動きをした結果
発生してしまったのかを推理しなければなりません。
そのため、グランドスタッフには推理力が求められるとともに、
その推理に基づいた行動としての体力が必要になります。
トイレにこもっているのではないか、迷子になっているのではないか、
乗客は予期せぬ行動をとることもあります。
時にはゲートとは真逆の位置に乗客がいることもありますので、
ゲートに向かって一緒に走る抜けるとケースもあります。
その際、乗客の持っている手荷物を預かりながら、
発着時間を守るためにグランドスタッフは必死になって行動します。
■時間通りの運航を守ること、そして安全を守ること
グランドスタッフに求められるのは、時間通りに乗客を飛行機に案内すること。
これがその他大勢の予定を守ることになります。
ですから、何よりも厳守しなければならない点になります。
その上で乗客の安全を確保することが求められるのです。