FSAでの常識はLCCでは通用しません
LCCの搭乗では、クアラルンプール国際空港のLCCターミナルのようにボーディングブリッジ(搭乗橋)を使わないケースも少なくありません。搭乗機の下まで歩いて行き、タラップ(乗降用の階段)を使うのです。
日本でも、2012年度下期に供用を開始した関西空港のLCC専用ターミナルは、ボーリングブリッジのない設計となっています。ところで、搭乗機まで歩いて行くということは、駐機中の飛行機を近くで眺めながらランプエリアを歩けるということ。エアラインファンにとっては嬉しい体験となることでしょう。
しかし、使用するタラップの数や機種によっては、ボーリングブリッジを使うよりも時間がかかってしまうこともあります。ですから、航空会社の案内通りに早めのゲート到着を心掛けましょう。
日本でもLCCの就航が相次ぎ、これまで以上にLCCを乗り継いで周遊旅行を楽しむ人が増加することでしょう。そこで、LCCを乗り継ぐ場合の注意点を考えてみたいと思います。
既存の大手航空会社の場合、乗り継ぎのための特別なサービスを提供しています。同じアライアンスのメンバーであったり、相互に提携関係にある場合、スルーチェックインが行えるのです。スルーチェックインとは、スタートとなる空港で搭乗手続きをすると、乗り継ぎ便の搭乗券がもらえるというもの。さらに、手荷物を最終目的地まで運んでもらえるサービスも付いています。
それに対してLCCでは乗り継ぎのための特別なサービスの提供はしていません。そのため、同じLCCを乗り継ぐ場合でも、区間ごとにチェックインの手続きをし、手荷物の預け入れを行う必要があるのです。
つまりLCCの乗り継ぎには、手間がかかるということです。ですから、LCCを乗り継ぐ場合には、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。また、利用する空港とターミナルビルを事前にしっかりと確認しておくことも大切です。