LCCではあなたを待ってくれません
LCCは着陸から離陸までの時間をできるだけ短くして、1日あたりの稼働時間を高め、効率よく運航する基本戦略です。そのため、FSAよりも時間にシビアで、締め切り時間には厳しい傾向があります。つまり、締め切り時間に少しでも遅れたら、あっさり置いていかれるということです。
FSAの場合は少し時間が過ぎていても、上級クラスの利用者やマイレージ上級会員などなら、担当者の判断などで搭乗できるケースもあります。しかしLCCでは例外は認められません。早めの空港到着を心掛けるようにしましょう。
このようにLCCの場合チェックインの締め切り時間に遅れると搭乗できませんが、それは事前にオンラインチェックインを済ませていた場合も同じです。しかも多くの場合、搭乗予定の便に乗り遅れても、払い戻しが一切できません。そのため乗り遅れた際には、新しい航空券を購入しなければならず、割安である意味がなくなります。
LCCは手荷物の規制が厳しいですが、超過料金を徴収することで収益アップを図っています。
また、超過料金を支払いたくない客が手荷物を無料となる重量の範囲内に抑えることで、結果的に機体の総重量を軽くしています。つまり、高騰しているジェット燃料費を節約しているわけです。このように、LCCのコスト削減は徹底しています。
ところでLCCでは、着陸から離陸までの時間を短くして稼働率を上げることでも収益アップを図っています。時間が短いため、直前にゲートが変更される可能性がFSAよりも高い傾向にあります。ですから、搭乗ゲートへは早めに着いておきましょう。
海外のLCCの中には、座席指定を行わずに空いている席に先着順で座るフリーシーティング制(自由席制)を採用しているところもあります。希望する席を確保するためにも、やはり早めに搭乗ゲートには着いているべきでしょう。なお、エアアジアXでは出発時刻の60分前に、他のエアアジアグループでは出発時刻の40分前までにゲートに到着するよう案内しています。