日本からヨーロッパなどの欧州へ行く際には、多くの方が
中東勢の「ガルフ3社」と呼ばれる航空会社を選ぶ傾向にあります。
「ガルフ3社」とは、エミレーツ、エティハド、カタールの3社で
日本のビジネスマンの多くがヨーロッパへ行く際に利用している。
ではどうして「ガルフ3社」を選ぶのか、簡単にいうと
他社よりもはるかに突き抜けた豪華さとサービスにあるとされています。
では、その豪華さ、サービスについてエミレーツ、エティハドの
2社で詳細に見てみましょう。
■エミレーツ航空
エミレーツ航空はエアバスA380をメインに運行していて、
そのファーストクラスには電動式のスライディングドアを装備した個室型の
キャビンが用意されており、1人で静かに過ごせる工夫がなされています。
他にも機内のラウンジスペースではオードブルを楽しむことができ、
フライト中であってもシャワースペースでシャワーを浴びることもできます。
このように飛行機に乗っているという感覚を忘れさせてくれるほどで、
まるで一流ホテルに滞在しているかのような錯覚さえ覚えるのです。
一般的な飛行機のイメージとはかけ離れたこのようなサービスが、
利用者を引き付ける魅力となっていると言えます。
最近ではプレミアムエコノミーというシートも用意されており、
エコノミーとは思えないような広々としたシートとなっています。
日本でCMも頻繁に流れており、人気の高さを裏付けるものと言えるでしょう。
■エティハド航空
エティハド航空は2003年に就航した航空会社で、歴史という意味では
まだまだ若い部類に入る航空会社です。
エティハド航空のコンセプトは「出発地から目的地までが空の旅」
となっていて、機内の豪華さだけでなく地上サービスにも力を入れています。
アブダビ空港が目的地の場合、空港から宿泊先へはリムジンを使っての
送迎サービスをしています。
また、空港で乗り継ぎのための待ち時間がある場合は、
豪華なラウンジでスパサービスを受けることもできます。
単身者だけでなく子供連れのファミリー層に対しても、専用のファミリールームを
備えたラウンジを用意している徹底ぶりです。
このようなサービスは当然ながらチケット代金に反映されていますが、
それでも人気なのは一度利用したら他の航空会社では満足できない。
飛行機に乗ることは単なる移動ではないという感覚になるからでしょう。
■カタール航空
代表的な2社を紹介しましたが、「ガルフ3社」の1つであるカタール航空も
サービス拡充に力を入れており、2社に引けを取らない内容となっている。
ちなみにカタール航空は国際運輸調査機関スカイトラック社が出してる
「5つ星エアライン」に認定されるほどのレベルを達成しています。
■中東の航空会社が豪華な理由
このように「ガルフ3社」のサービスが豪華なのは、もちろんチケット代金が
それに合わせていることもありますが、それ以上に考えられるのは
国としての原油収益による潤沢な資金を使い、国家戦略として
「ガルフ3社」をバックアップしているとも言われています。
事実かどうかは分かりませんが、このような憶測が出てくるほどに
「ガルフ3社」のサービスは他社と比べて際立っていると言えます。