就職倍率が高いキャビンアテンダントですが、その採用試験では
実際にどのようなことが行われているのか、応募する側としては
そこが最も重要だと考えます。
そこでどのような手順で応募者が選考されていくのか、詳細に見てみましょう。
一般的な企業とは選考内容が異なりますので、応募時の参考にしてください。
■選考内容(1次、2次、3次)
一般的な航空会社の選考は、書類選考、グループ面接、簡易身体検査、
個人面接、英語試験、詳細な身体検査といった内容を2~3回の選考試験で
行なわれます。
1次試験をパスすることはそれほど難しくはありません。
しかし2次試験になると10分の1程度までに減ることが多く見られます。
つまり2次試験が一番の山場と言っても過言ではありません。
とはいえ2次試験をパスして3次試験に進んだとしても、気は抜けません。
2倍程度の倍率にまで下がってはいるものの、周りは全てハイレベルな応募者なので、
「最終選考だから意思確認程度」のように考えていると、あっさりと
不採用通知を受け取ることになります。
■各選考での評価ポイント
【筆記試験】
履歴書、エントリーシートの内容だけでなく、丁寧さや熱意も評価の対象となります。
ただ書けばよいというわけではありません。
またネットにあるような内容を模倣したものでは、意味がありませんので
あなた自身の想いを文章にしてください。
【筆記試験】
英語力や一般常識などに加えて、航空業界に関連する知識が問われます。
かなり幅広い分野から出題されることになります。
【面接試験】
面接試験まで来ると人数はかなり絞られているため、実際にキャビンアテンダントになり
制服を着て乗務をした際のシミュレーションが行われます。
いわゆる「乗客目線」での選考となります。
個人の資質、コミュニケーション能力、対応力、ホスピタリティ精神が重要です。
グループ面接になると協調性やチームワークも評価対象となります。
応募者は清潔感のある身だしなみ、爽やかで親しみやすい雰囲気を意識して
選考に臨むことが必要と言えるでしょう。
■専門の受験スクールもある
一般企業に比べて航空会社の選考は非常に特殊です。
ですから何も対策をせずに応募しても、早々に不採用通知を受けてしまいます。
受験者の中は、選考対策のために航空業界専門の受験スクールや、
専門学校で学ぶケースも多く見られます。
またキャビンアテンダントを多く輩出する大学などでは、
航空業界への就職をバックアップするような学科や、
セミナーを開催して指導することが多く見られます。
応募書類の書き方、添付する応募写真のポイント、面接時の立ち振る舞いなど
採用されるために必要な内容を学ぶことができます。