LCCの機内食サービスは最小限
LCCは、安全面以外の運航に関わるコストをできる限り削減することで、低価格運賃を実現しています。
そのためLCCの多くが、機内サービスを最小限に抑えています。
当然 機内サービスの一つであるミールサービスもコスト削減の対象で、多くの場合有料で提供しています。
つまり、新幹線の車内販売のように、必要に応じて希望者だけが食事や飲み物を購入するのです。
ただ機内食と言っても、FSAの長距離路線のように、エコノミークラスでもトレイの上に何種類もの皿が並ぶことはありません。
たいていは、パック入りのシンプルなお弁当のような料理となっています。
また飲み物も、ソフトドリンクが中心のラインナップです。
(エアベルリンのように欧米のLCCでは、アルコール類の有料サービスが充実しているところもありますが・・・)
ちなみに、メニューカードは、一般的にはシートポケットに入っています。
中には機内誌に掲載している航空会社もありますが、写真を見ながらアイテムを選ぶことになります。
エアアジアXの機内食
日本に就航しているエアアジアXのミールサービスを見てみましょう。
通常、日本路線の機内食は4種類から選ぶようになっています。そして、オンラインで事前予約すると、最大15%ほどの割り引きが受けられます。また、原則として、路線ごとに2ケ月単位で入れ替わるようにもなっています。
例えば、とある日の羽田発の便では、マレーシア料理,多国籍料理,ベジタリアン料理,お子様料理,サンドイッチのオプションが、オンライン予約の際に表示されました。
サンドイッチ以外の各料理は、一律900円。ペットボトル入りのミネラルウォーターが、無料で1本サービスされます。
ちなみに日本発の多国籍料理では、和食のお弁当が用意されることが一般的です。
機内食は、在庫があれば機内でも購入できますが数に限りがあります。ですから希望者はオンライン予約の際に事前申し込みしておく方が安心でしょう。
またエアアジアXの場合、スナック類やソフトドリンクの品揃えが多めで、アルコール類・ビール・ワインなども注文可能です。
機内食を無料で提供する韓国LCC
LCCは基本、機内食を有料で提供しているところが多いです。しかし韓国のLCCは、国民性にも配慮しFSAのように無料で提供する傾向にあります。
そのため、短距離路線である日韓線では、FSAのサービスとの差があまり感じられません。
例えば、成田-釜山、関西-釜山線を運航しているエアプサン。軽食や飲み物に加え、ビールまでもが無料となっています。
またチェジュ航空でも、路線によっては軽食サービスを提供しています。
さらに、福岡-仁川線を運航するティーウェイ航空も、飛行時間が実質1時間程度であるにもかかわらず、往復とも軽食サービスを提供しています。
ちなみにティーウェイ航空では、飛行時間がさらに短くなる韓国国内の路線でも、ドリンクカートによる飲み物サービスを行っています。温かいコーヒーやトマトジュースなどが提供されているのです。