前回のお話とは真逆になりますが、自分たちでやろうとせずに
いっそすべて外部に委託してしまったほうがよいものもあります。
徹底的に外部サービスを利用することで、逆に効率よくできることもあるからです。
その最たるものが「状況変化とともに使いにくくなってしまうもの」です。
お金と時間と手間をかけて、自分たちでシステムを作り上げたとしましょう。
最初は自分たちが自分たちのために作り上げたものですから、とても使い勝手の良いものができるでしょう。
しかし、そのシステムや仕組みは何年も同じまま使い続けることはできません。
これは会社の事業規模が変わったり、時代の変化によって新たなサービスが必要になったりと
必要なシステムや仕組みも変わっていくからです。
最初に仕様をギチギチに決めてしまうと、気軽にシステムの変更や追加ができなくなります。
そしてそのシステムや仕様の変更ができないから、新たなサービスが生み出せない
新しいチャレンジや企画を実現できないということにつながってしまいます。
つまり、システムや仕組みに関しては柔軟に対応出来るに越したことはありません。
だからこそ、外部から借りてくることがおすすめなのです。
自分たちで作り上げるのではなく、借り物だからこそ、そのシステムを使い続けるのも変更するのもとても身軽です。
必要に合わせて、必要なものを借りて来れば。自分たちで開発する必要はありません。
たとえば、ピーチでは、会社設立当初からクラウドコンピューティングを利用しています。
自前のデータ管理サーバを一切持たない完全クラウドです。
これによりシステム導入期間は大幅に短縮されましたし、IT部門の人材が揃っていない状況でも
少ない人数で会社の立ち上げを行うことができたのです。
自分たちで管理サーバを持っていれば、その導入、設置、メンテナンスなどにも人材が必要となりますし
管理サーバの運用を自分たちで行わなければいけないため、やはり人材も時間も必要となります。
あえて借りるという形を取ったからこそ、システムが固着せずに柔軟に使うことができたのです。