夜間の離着時に客室の明かりを消す理由とは?!

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気が付いている人がどれだけいるか分かりませんが、
夜間の離着陸時には必ず機内の照明を落として暗くしています。

どうして離着陸時だけ消灯するのでしょうか。
飛行中に消灯しなくても、離着陸時のみ消灯する理由を
細かく見てみましょう。

■消灯の理由は人の目にあった

人間の目は明るさや暗さといった、光の変化に対して
少しづつ慣れていくような仕組みになっています。

急に明るくなったり、急に暗くなると目はそれに対応できずに
瞬間的に目えなくなり慣れるまでに時間がかかります。

この現象を暗順応といいます。
暗順応になるとその状況に順応するまで、約30分は必要になります。
個人差はありますが、急激な変化に人の目は弱いのです。

離着陸時の事故発生は、フライト中に比べて格段の高くなり
もし夜間飛行中にトラブルが起きれば緊急脱出となるケースもある。

そうなった場合に、明るい機内から暗い外の世界へ脱出するとなれば、
暗順応になってしまい脱出に支障が出てしまいます。

そうならないように事故発生確率の高い、離着陸時には
機内の照明を落としてあえて暗くしてあらかじめ乗客の目を
暗闇に慣らしておくのです。

これは当然ですが、パイロットも同じ現象になりかねませんので、
夜間飛行中のコックピットは最小限にとどめられています。

■すべては安心、安全のため

このように理由は知らなかったけれど、飛行機に乗っていると
いろんな局面に出くわします。

それらのほとんどは、飛行の安心、安全のために行われていると考えていいでしょう。
ちょっとしたことでも理由があって、それを守るべき理由があるのです。

シートベルト着用の合図がでたら、シートベルトを締めるというのは
事故になった時のことを考えてのことです。

多くの人が利用している電車でシートベルトがないのは、そういう面において
安全が担保されているからということも言えます。

飛行機は電車や車に比べると、空を飛んでいるという意味において
安全への配慮は格段に高くなっているといえるでしょう。

皆さんも飛行機に乗る際には、しっかりとルールを守り
乗務員の指示に従うようにしましょう。