飛行機が着陸するとき、機内に設置されているモニターで
滑走路が映し出されますが、この時によく見ていると滑走路上に
数字が書かれているのがわかります。窓から確認できる場合もあります。
この数字はどの滑走路にも書かれているのですが、
これは滑走路が敷かれている方位を示しており「指示標識」と呼ばれています。
世界にある空港すべてで共通の方法で表示されていますが、
その表示についてどのようなルールがあるのか詳細を見てみましょう。
■角度と方位で決まる
北の方角を起点として時計回りに角度を10分の1にした数字となっています。
例えば…
真東は 90度なので「09」
真南は180度なので「18」
真西は270度なので「27」
真東のように100度未満の場合は、頭に「0」をつけて表記します。
そしてこの数字は滑走路の両端に記されていて、滑走路の位置ではなく
滑走路が伸びている方向を示しています。
■羽田空港の場合
羽田空港の場合、滑走路はA,B,Cと3本あります。
それぞれ以下のように設定されています。
A滑走路:北側16R、34L
B滑走路:北側22、04
C滑走路:北側16L、南側34R
C滑走路は16,34との記載がありますが、南方向から進入する航空機は
34という数字を見て、340度の方向に滑走路が伸びていると理解します。
逆に北方向からC滑走路に入る航空機は、パイロットは16という数字を見て
160度の方角に滑走路が伸びていると理解します。
羽田空港のように平行して2本の滑走路がある場合は、
それぞれの数字の後に右「R」、左「L」が付けられていて、
左右の判断もできるようになっています。
もし平行に3本の滑走路がある場合は、真ん中の滑走路には
中央の意味を指す「C」センターを付与されることになります。
このように空港によってどの方向に滑走路が伸びているのか、
飛行機に乗りながらでも判断できるようになっているので、
離発着時に見てみるのも楽しみになるのではないでしょうか。
■まとめ
これらの数字は夜間でも視認性を保つために、暗くても
見えるような塗料で書かれています。