空港や海外にある免税店では、ブランド品や酒、タバコなどを
免税価格で購入できます。
実際、免税店では日本国内で購入するよりも、およそ10%~40%近くも
割安な値段で購入できますが、ではどうして免税店というだけで
そこまで安く購入できるのか、考えたことはありますか?
免税店なんだから税金がかからない分だけ安くなっている
というのは誰もが思うことですが、それがどうして安くなるのか
そしてどれぐらい安くなるのかを詳しく調べた人は少ないでしょう。
そこでどうして各国に免税店が存在していて、安くなっているのか
詳しく見ていきたいと思います。
■免税店の仕組み
免税といいますが、そもそも税金とは国や自治体に収めることで、
その国や地域の公共利益のために使用されるものです。
そのため一時的にしか滞在しない旅行者にとっては、
払う必要のないものとして免税処置がとられているのです。
単純に税金を差し引いた値段で商品を売るのが免税店の仕組みです。
そして免税店の多くは空港内の出国審査を終えた先のエリアにあることが多く、
どこの国にも属していないので税金が発生しない根拠となります。
最近では街中でも免税店と書かれた店舗がありますが、
そこでは旅行者に限って免税価格で販売されることになっています。
■必ずしも免税店が安いわけではない
免税店の商品がどの程度安くなるかについては、商品にかかる税率によって
異なるので一概には言えません。
税率が低い商品になると、免税店で購入するよりも安売り店で購入したほうが
安上がりになることもあります。
ブランド品の多くは市中で購入するよりは、免税店で購入するほうが
圧倒的に安くなります。
また、免税店に数多く並んでいる酒やタバコは税率が国によって大きく異なります。
そのため免税店で購入すると半額近くになるケースもあります。
よく空港ではタバコを何箱も抱えている観光客を見かけることがありますが、
注意すべき点は旅行者の免税品には持ち込み量に制限があることです。
その制限を超えて購入してしまうと、関税がかかってしまい高くつくケースがあります。
■ディスカウントショップとの比較が大事
近年ではディスカウントショップで売られているアルコールは、
非常に安価な値段になっているケースが多く見られます。
その価格は免税店と変わらない程度に安くなっていることがありますので、
しっかりとチェックしたほうがいいでしょう。
また免税の範囲というのは国によって異なるので、旅行前には
パンフレットやガイドブックなどで事前にチェックしてから、
市中で購入すべきか免税店で購入すべきかを判断しましょう。
■まとめ
いかがですか。免税店がどのような仕組みで価格がどうなっているのか
国によって価格差があることもわかったかと思います。
免税店=安いというのは概ね正しい理解ではありますが、
必ずしもそうではないケースもあるということは念頭に置いておくといいでしょう。