業界を問わず企業経営に大打撃を与えたコロナ禍ですが、
中でも航空業界へ与えたダメージは深刻でした。
それでも航空業界はコロナ禍を何とかしてしのいできたのです。
では、どのようにして未曽有の大災害ともいえるコロナ禍を
乗り切ったのか、現場の主役であるグランドスタッフや
キャビンアテンダントの生活の変化などから詳しく見てみましょう。
■乗客が減ったことでどうなったのか
コロナ禍で文字通り飛行機を利用する乗客は激減しました。
そのため、グランドスタッフは人数を最小限まで絞られることになったのですが、
だからといって仕事が楽になったわけではありません。
空港はロビーはもとより、時間帯に関係なく見たこともないほどガラガラになったのですが、
消毒や今までとは異なる案内や動線、備品の用意などに追われることになり
いつもと変わらない忙しかを維持していたのです。
しかも状況は刻一刻と変化していくことから、それに合わせて勉強が必要になり
いずれ戻ってくるであろう乗客のためにサービススキルを落とすわけにはいかず、
接客回数が減りつつもスキルを維持し続けるという点は、非常に困難を伴ったのです。
■一時的な出向や休職になったスタッフも
現場で業務をしているスタッフは極限まで人数を絞られているわけですから、
当然、一時的とはいえグループ会社や別部署への出向や、
中には休職になったスタッフもいました。
リストラするとコロナ禍から回復した時の人員確保ができないので、
リストラという手段ではなく給与カット、シフト調整、出向、休業など
あらゆる手段で業務のスリム化をはかったのです。
中には一般企業に出向するキャビンアテンダントなどもいました。
それぐらい人員整理という部分で航空業界は苦労したのです。
しかも出向先での仕事は慣れない内容ですから、戸惑いなどもあったことでしょう。
これまで手にしたスキルが通用しない他業種での業務というのは、
想像しがたいほどの苦労があったに違いありません。
■労働時間を選択することもできた
社員自身がひと月の労働時間の割合を選択できた航空会社もあります。
労働時間をゼロにすることで、資格取得の勉強に時間を費やしたり
副業が解除されたことで勤務時間を半分にしてアルバイトをする社員もいたようです。
つまり社員自身がコロナ禍をマイナスに捉えることなく、
プラスとしてとらえることで自分自身の成長につなげたとも言えるでしょう。
■マイナスだけではなかった
給与カットや休業などでマイナス面ばかりがクローズアップされがちですが、
必ずしもマイナス面ばかりではなかったようです。
人によっては転職をするといった大きな決断をした人もいるでしょうから、
人生におけるターニングポイントになったのは間違いありません。
しかし航空業界としては、全体的に社員のプラス思考によって
自分たちの業界を維持して行こうという意思が働いたのは言うまでもなく、
それが航空業界全体を支える原動力となったのです。
コロナ禍が収束した後は、旅行が文字通り解禁になるようなイメージですから
人々は飛行機をこれまで以上に利用することになったわけです。
そのようになった際に、コロナ禍で航空業界がとってきた対策、社員の努力が
実を結んだと言えるでしょう。
このようにして航空業界はコロナ禍を乗り切ったと言えます。
人によってはそれまでの生活から一変したこともあるでしょうが、
総合的に見てコロナ禍は航空業界に確変をもたらせたと言っても過言ではないのです。









