今まで、サウジアラビアの女性は21歳以上の成人でも
夫か父親といった男性親族の許可が必要でした。
自分ひとりの意思で海外旅行に行きたい!と思っても
パスポートの申請がまずできないため海外に行くことができなかったのです。
ところが2019年8月2日、官報に掲載された国王令によると
パスポートは申請する全市民に発行されるとし
21歳の成人が旅行する場合には他人の許可が不要となったのです。
(他にも女性に関する権利が大きく変わりました)
もちろん、制度が変わったからと言って
今まで長い慣習として行われてきたことが大きく変わることはないでしょう。
いきなりサウジアラビアの女性たちがガンガン旅行に行く!
ということはありえないでしょう。
やはり最初は許可がなくなったとは言え、男性の顔色を伺って
ということになるのでしょうが、それでも制度が変われば
徐々に女性たちの考え方も変わっていくと思われます。
実はサウジアラビアは世界一入国が厳しい国として知られています。
イスラム教の戒律を国として厳しくまもっているため
観光目的でイスラム教以外の方の入国を受け入れていないのです。
また独身の女性の単独入国が禁止されており
30歳未満の独身女性が単独で旅行する場合には
かならず父親か男兄弟を同伴しなくてはいけません。
つまり大半の日本人はサウジアラビアに観光に行くことができないのです。
ただ、こうして少しずつサウジアラビアの規制が緩んでいけば
いずれ日本からもサウジアラビアに観光に行けるようになるかもしれません。
いつか気軽に行ける国になって欲しいものですね。