小説で読む海外旅行

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新型コロナウイルスの問題が想像以上に長引いています。
この状況では海外旅行に行くというのも難しいですね。
いつ落ち着くのか?いつからなら安心して再び海外を訪れることができるのか?
現在の状況では誰にも明確な答えを出すことができません。
仮に日本国内でのコロナウイルスの沈静化ができたとしても
欧米では感染者が爆発的に増加している状況です。

小説で海外旅行の予習をしよう!

安心して海外旅行に行けるようになるまでに前向きにしておきたいのが
海外旅行の予習です。
いざ安心して再び海外に行けるぞ!となった時に、旅先に迷わないように。
収束したらここに行くんだ!と思えるような万全の状況にしておきましょう。
そのためにガイドブックを読むのも良いのですが、おすすめなのが小説を読むという方法です。

おすすめの小説 「ジヴェルニーの食卓/原田 マハ」

原田 マハさんは早稲田大学で美術史を先行し、卒業後は美術館に勤務していたという
経歴を持つ小説家さんです。
フリーのキュレーターとしても活動していたとことから、芸術への造形が深く
その知識や経験を存分に生かした作品を描くことで知られています。

中でも旅に出たくなるのが「ジヴェルニーの食卓」です。
クロード・モネ、マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌらの印象派を
主人公に据えた4つの短編集が収録されている一冊です。

活字でありながら、読めば美しい風景が、彼らの描く絵画が
目の前に浮かび上がってくるような体験ができます。
偏屈で頑固でまさにアーティストな彼らと、彼らをひたむきに愛した女性たちの心模様は
読めば彼らの描いた作品を見に行きたくなること間違いなしです。

印象派への知識も深められるので、現地の美術館で作品を目し
現地で彼らが過ごした町並みを見て、何重にも旅行を楽しむことができます。

おすすめの小説 「冷静と情熱のあいだ/(江國香織・辻仁成)」

刊行当時50万部を越えたベストセラー作品なので、
すでに読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか?
江國香織さんが女性パートを、辻仁成さんが男性パートを描き
交互に紡がれる男女双方の心理を描いた恋愛小説です。
2冊一緒に読むことが推奨される、珍しい形式の小説です。

この小説は勿論恋愛小説として描かれている作品なので
メインは恋愛になるのですがフィレンツェやミラノを舞台にした作品でもあります。
読んでいるとその街に流れる風、香り、町並みが色鮮やかに浮かび上がる作品でもあるのです。
一度読んだことがあるという方も、風景描写に着目して
もう一度じっくり読んでみてはいかがでしょうか?

イタリアは感染爆発が続いており、死者数もかなりの数となっています。
今後、コロナウイルスが収束したとしても、そういうことがあった場所として
心理的に観光客が遠のく可能性が高いです。
観光大国としては、かなりの大打撃を受けることになるでしょう。
だからこそ、状況がしっかり落ち着き安全が確認されたら
応援する目的でも、イタリアを訪れたいですね。

この機会に本を読んでみませんか?

外出もなかなかままならない状況ですが
家にこもりがちな今だからこそ、読書を楽しんでみましょう。
きっと旅に出たくなるような素晴らしい作品が沢山あります。
旅に出られない時だからこそ、次の旅をより楽しむために
内面の豊かさを充実させて行きたいですね。