■自分の話は3割しか伝わらないと自覚する
人との会話は非常に重要で、多くの仕事はコミュニケーションによって成り立っています。
提案する、意見を聞く、意見を言う、これらはすべてコミュニケーションです。
しかしその重要性を理解していても、実際に自分が話をする内容の多くは相手に伝わっていませんし
話の内容としては3割程度しか伝わっていないと理解すべきです。
どうして伝わらないのか、それは話の内容のレベルが低いからです。
興味のある話に人は惹かれますが、そうでなければ話は殆んど聞き流していて
1時間後に話の内容をまとめてレポートにしなさいと指示をしても、出てくるレポートの内容は
話した内容とは全くかけ離れた物、もしくは内容の薄い文章が出てきます。
人というのはそういうものなのです。
伝わらないということは、伝え方に問題があると自覚しましょう。
そのために大事なことは、メッセージ性、言葉だけにこだわらない、相手の反応を見る、
相手からのフィードバックをチェックするなどが重要になります。
つまり、話手がどれだけ魅力的な会話ができるかによって、相手に伝わるレベルは
ピンキリということが言えるでしょう。
■人の心に刺さる言葉を残す
ネガティブな単語は相手にネガティブな印象しか与えず、話が正しく伝わりません。
だから堅苦しい言葉を使わず、ありきたりな言葉も避けて無ければなりません。
尖がっていて人の心に刺さる言葉が大事なのです。
真面目な話は面白くありません。
不真面目でもそっぽを向かれてしまいます。
だから非真面目で行けばいいのです。
人の心に刺さる言葉とはなんでしょうか。
相手の感情や関心を引き付ける言葉に他なりません。
話にストーリーを交えて会話することで、次の展開が知りたくなる
相手の気持ちに寄り添って会話することで共感を生むことができる
これらによって相手との信頼関係ができます。
それは真面目である必要はありません。
非真面目でイイのです。
相手に伝わるような言葉には強い力があります。
逆に相手に伝わらない言葉には力がありません。
相手を動かすためには、それ相応の言葉の力が必要なのです。
それが人の心に刺さる言葉だと思います。
■いい言葉は必ずメモしよう
とはいえ、人の心に刺さる言葉というのはなかなか難しいものです。
そこで大事なのが、いい言葉をメモすることです。
新聞、雑誌、何でもいいので読み物の中から「これいいな」と
直感的に感じた言葉をメモしていきましょう。
自分の心に響いたからといって、必ず他人にも響くとは限りませんが
イイと思ったことを同じように感じる人もいるかもしれません。
あとはそれをどう伝えるかです。
人は長い話を嫌います。
10分も話をしていると、殆んどの人は「話が長い」と感じて
どんなにいい話でも疲れて話が入ってこなくなります。
校長先生やPTA会長の話が長く手つまらないのはそのせいです。
スピーチは長くても3分程度に収めるべきです。
それを超えてしまうと折角のスピーチが台無しになってしまいます。
自分の話は相手に伝わらない、伝わっても3割程度だという前提で
どうしたら伝わるのかを考えることが大事なのです。