パイロットという仕事は世界が注目する花形の職業です。
世界中を飛び回る憧れの仕事と考える方が多いでしょう。
当然ですが、勉強が非常によく出来て、良い大学を卒業しなければ
なれない仕事と思っていませんか?
実はパイロットになるのに必要なのは健康な身体と免許だけなのです。
大学を卒業していなくても、なることができるのです。
今回はそんな普段あまり知られていないパイロットについてご紹介します。
■大学を卒業しなくてもパイロットになれる
大手航空会社しかパイロットの就職先がなかった過去と比べ
現在はLCCが世界樹で増え、大手航空会社以外にもパイロットの就職先は多様化しています。
実際、高卒で飛行学校に行きパイロットになるという方も増えてきています。
日本国内の大手航空会社に就職したいのであれば大卒というカードは必要ですが
就職先を世界に目を向けるのであれば大卒にこだわる必要は全くありません。
■パイロットであり続けるのは結構大変
パイロットになるのは免許と健康な体が必要と書きましたが
パイロットであり続けるためにも健康な体が必要です。
多くの利用客を乗せて飛行機を飛ばすのですから
万が一パイロットの健康に問題があってはいけません。
そこでパイロットは退職する日まで訓練と勉強と検査がつきまとうのです。
40才以下は年に一度、40才以上は半年に一度の身体検査に合格しなければいけません。
少しでも検査に引っかかってしまうとパイロットとして飛行機に乗ることができなくなります。
日頃から健康でいるために適度な運動や健康的な生活を自らに課さなくてはいけないのです。
また技能試験では緊急事態等に備えた訓練などあらゆる試験や訓練があります。
当たらしいシステムが導入されればその訓練が追加されます。
つまりパイロットであり続けるためには、並々ならぬ努力が必要なのです。
■LCCのパイロットも基準は同じ
すべての航空会社は航空法第100条に基づき許可を受けなければ運航できません。
そしてこの基準は大手航空会社もLCCも変わりありません。
特にLCCの場合はすべての認定を国土交通省による審査官が行うので
大手航空会社よりもLCCで働くパイロットにこそ厳しい目が向けられています。
LCCは格安だから適当に運航しているということはなく
一度でも重大事故を起こせば会社自体がなくなってしまうという危機感の元
厳しい基準でパイロットも働いているのです。
だからこそ安心してLCCに搭乗することができるのですね。
■2030年にパイロットが不足してしまう?
実は2030年にパイロットが不足する「2030年問題」が起こるとされています。
これは2030年に現在第一線で活躍している40代のパイロットが
一斉に定年を迎えることで一気に人数が減ってしまうというところに問題があります。
日本には現在約5,900人のパイロットが
このうちかなりの人数が2030年頃にはパイロットとして働けなくなってしまうのです。
実はそもそも日本はパイロットが少なすぎるのです。
5,900人という人数を聞くと十分ではないか?と思われるかもしれません。
しかし例えば人口が日本の半分ほどのフランスでも15,000人のパイロットがいます。
イギリスでも18,000人のパイロットがいます。
日本の人口に対してパイロットの数が少なすぎるのです。
すでにパイロット不足は世界的な課題となっており
引き抜き合戦も始まっています。
日本国内でも今後パイロットの需要は更に高まっていくでしょう。