今のうちにおさらいしたい世界遺産と歴史⑦ 華城(ファソン)

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韓国は女性を中心に大人気の観光地です。
おしゃれなファッションアイテムや最先端のコスメが手頃な価格で手に入ることや
インスタ映え抜群の流行のスイーツなど魅力的なコンテンツが沢山あふれています。

日本から日帰りでも行くことができ、LCCを使えば日本国内の旅行よりも
安上がりに観光をすることだって可能です。
そんな韓国の観光といえば、当然に美容、買い物、グルメになりがちですが
世界遺産も素晴らしいのはご存知ですか?
今回は改めて韓国の歴史について学べる観光地「華城(ファソン)」をご紹介します。

朝鮮王朝の壮大さを実感できる華城(ファソン)

華城は韓国の首都ソウルから南へ約35kmの京畿道(キョンギド)水原(スウォン)市にある世界遺産です。
1997年に世界遺産に登録されたこちらのお城は18世紀末に李氏朝鮮の22代国王・正祖が築きました。
政争の犠牲となった父親を思い、王に即位後に父親の遺骸を水原の南の華山に移したことがきっかけです。
朝鮮戦争で一部が破損しましたが、復元され李氏朝鮮時代の貴重な文化遺産として
現在は観光地として人気の場所となっています。

華城の建設には当時の実学で名高い学者である丁若鏞と柳馨遠に加えて37万人の民が心血を注いだと言われています。
朝鮮古来の建築方法に加えてヨーロッパの建築技術が取り入れられ石材とレンガが使用されています。
建設にあたり「挙重機(コジュンギ)」(現在のクレーンのようなもの)が発明されたことにより
10年だった後期を3年以下に短縮することができました。
この美しい城壁は実学が花開いた、その結晶ということができるでしょう。

防衛施設を兼ね備えたお城

華城は華美なだけなお城ではなく、実学に基づき防衛施設として非常に優れた建物です。
城を守るために、東西南北には蒼龍門(チャンヨンムン、チャンリョンムン、チャンニョンムン)
華西門(ファソムン)・八達門(パルダルムン)・長安門(チャンアンムン)という4つの門が侵入者を阻んでいます。
将軍が軍を指揮する西将台(ソジャンデ)は高い位置にあり、華城全体を見下ろすことができます。
兵士の訓練場である東将台(トンチャンデ)も備えられています。
城壁の上には敵を監視しながら、攻撃ができるように女墻(胸壁)が設けられています。
非常に防衛に優れた城作りとなっています。

韓国ドラマや映画のロケ地にもなっている

華城は非常に広大なエリアです。
徒歩でぐるりと一周すると3~4時間半以上はかかります。
散策はハイキングのつもりで歩き慣れた靴で訪れるのがおすすめです。
韓国ドラマや映画のロケ地にもなっているので聖地巡礼もできちゃうのが嬉しいポイントですね。
体力に自信のない方や暑い季節、短時間で見て回りたい時には城壁を周遊できる観光列車を利用しましょう。
30~40分おきに運行しており、約1時間30分かけてぐるりと巡ってくれます。
レンタルサイクルも用意されているので、そちらを利用するのも良いでしょう。