●ジョン・F・ケネディ空港
●ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港
●ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル・ヒューストン空港
●リバプール・ジョン・レノン空港
●チンギス・ハーン国際空港
と、海外には人名が付いた空港が沢山あります。
ニューヨークにある「ジョン・F・ケネディ空港」は元々「アイドルワイルド空港」という名称でした。
ワシントンにある「ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港」も元々は単なる「ワシントン・ナショナル空港」という名前でした。
テキサス州にある「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル・ヒューストン空港」も同じです。
イギリスにある「リバプール・ジョン・レノン空港」の旧名は「スピーク空港」でした。
正式名称ではありませんがイタリアのローマにある「フィウミチーノ空港」は一般的に「レオナルド・ダ・ヴィンチ空港」と呼ばれています。
空港はその地域を代表する「顔」です。
このため、その地域の出身の著名な人物の名称をつけることで、地域とその人物のつながりを表しています。
世界には人名が付いている空港が約100個あります。
日本の空港は「新千歳空港」「成田空港」「関西国際空港」と地名がメインで
あまりおもしろい名称はついていない……と思いきや「愛称」として独自の名前が付けられ親しまれています。
例えば鳥取空港は「鳥取砂丘コナン空港」の愛称で知られています。
これは大人気作品「名探偵コナン」の作者である青山剛昌氏が鳥取県出身ということにあやかってです。
鳥取空港の空港名を示す外壁の文字は「名探偵コナン」のロゴそっくりですし
空港内には「ポアロ」という名前の喫茶店があり、毛利小五郎のフィギュアが鎮座しています。
同じく鳥取県にある米子空港も『ゲゲゲの鬼太郎』の作者、水木しげる氏の出身地ということで
愛称は「米子鬼太郎空港」です。
ターミナルの外壁には鬼太郎や目玉おやじが飛行機にまたがった姿で描かれています。
他にも空港内の各所にはおなじみの妖怪たちの姿を見ることができます。
お気に入りの妖怪を見かけたら一緒に写真撮影してみて下さい。
他にも地元の名産品にちなんだ愛称を持つ空港は沢山あります。
●たんちょう釧路空港……特別記念物であるタンチョウが釧路湿原を棲家にしていることから
●出雲縁結び空港……縁結びの聖地と呼ばれる出雲大社が近くにあることから
●徳島泡おどり空港……400年を超える歴史を持つ徳島の伝統芸能にちなんで
●対馬やまねこ空港……長崎県の対馬にのみ分布する希少野生動物ツシマヤマネコから
これらは愛称でありますが、地元民からも定着して呼ばれているものです。
どれも地元への愛が伝わる名称となっています。
他にも「南ぬ島(ばいぬしま)石垣空港」や「富山きときと空港」というように
地元の方言を愛称として使っている空港もあります。
「きときと」は地元の方言で「新鮮・おいしい」という意味です。
地元民以外からは空港の読み方や意味がわからず、伝わりにくいものがありますが
その地域に暮らす人からすれば方言を使うことで親しみを感じるのでしょう。
ちなみに、海外のように人名がついているのは「高知龍馬空港」のみです。
これはもちろん、地元の有名人「坂本龍馬」の名前です。
日本では個人名がつくというのは坂本龍馬レベルにならないとないようですね。