飛行機が燃料切れになってしまったら大変です。
最寄りの空港に経路を変更して気軽に給油するというわけには行きません。
それにもし、太平洋のど真ん中を飛行中だったら?
飛行機にとって、その飛行機が飛行できる距離(航続距離)はとても重要な性能です。
■大きくても、小さくても
飛行機は当然ですが、小さい方が機体の重量が軽くなるため燃費が良くなります。
小さい方がより遠くまで少ない燃費で飛べることになるでしょう。
しかし、一方で機体が小さくなればなるほど、搭載できる燃料の量も少なくなります。
対して大きい飛行機ではたくさんの燃料を積み込むことができる一方で
機体が重たくなってしまい燃費が悪くなってしまいます。
大きい機体の場合、機体総重量の半分が燃料となり、燃料を積むほど重くなり
燃費が悪くなる傾向にあります。
■地球上のすべての空港に行ける飛行機がある
日本から遠い国に行く時には、途中でどこかの空港を経由することが多いと思います。
これは様々な理由によるものなので経由する必要があるからなのですが
旅客機の機能としては、地球上のすべての空港に直接アクセスできる飛行機は既に存在しています。
ボーイング777-200LRは旅客機としては最長飛行距離を記録していて
その距離はおよそ2万1600kmです。
地球の円周が約4万kmなので、半分である2万kmを飛行できるということは
地球上のすべての場所で乗り継ぎなしでいけるということになります。
実際の航路で言うと、東京からブラジルのサンパウロ間が約1万8,000kmで
技術的に言えば直行することが可能です。
(残念ながら直行便はなく、アメリカに一度立ち寄って給油します
アメリカが開発したボイジャー1号は無着陸&無補給で9日間の地球一周を成し遂げています。
こちらは残念ながら旅客機ではないので、わたしたちが普段搭乗する
一般的な旅客機では実現が難しいのですが、飛行機の技術はそこまで発展しているのです。
旅客機は乗客や貨物を乗せるために機体が重たくなってしまい
どうしても積み込める燃料に限界があるため、同じように飛ぶことは難しいのですが。