新型コロナウイルスの影響もあり、海外旅行を検討する方が減っています。
特に中国はLCCを利用して訪れやすい地域であり
格安、短期間で訪れられ、比較的治安も良いと日本人に大人気の旅行先です。
しかしこの状況では、旅行を控えるというのも当然の流れでしょう。
今回の新型コロナウイルス影響が、LCC関連にどんな影響を与えているのか見て行きましょう。
日本政府の対応
日本政府としては中国への旅行を控えるように、と注意喚起を行っています。
湖北省など感染リスクが高いエリアだけではなく、特別な事情がない限りは
中国への渡航を延期すべきでしょう。
この措置がいつ撤回されるかは未定です。
新型コロナウイルスの感染のピークが過ぎても、すぐに安全だとは言えません。
当面の間、旅行先から中国を外すという流れになりそうです。
LCC各社の対応
LCC各社は今回の状況でどのような動きとなっているのでしょうか?
Peach
ピーチ・アビエーションは新型コロナウイルスによる影響で
すべての中国便(188便)を2020年3月38日まで運休しています。
運休は3月末までとされていますが、収束が長引くようであれば
この措置は長引く可能性があります。
ジェットスター・ジャパン
ジェットスター・ジャパンもピーチ・アビエーションと同じように
3月28日まで成田ー香港の路線を運休としています。
春秋航空
春秋航空は1月25日から武漢線を全面運休、
2月6日から重慶線、2月7日から寧波線を運休しています。
また天津・ハルビン線が週5便から週2便に減便措置を取っています。
更に、春秋航空は2月18日~2月29日までの間、成田ー上海/浦東の
運行スケジュールを変更しています。
こちらはデイリー運行ですが、3月以降もスケジュールの調整が入るようです。
3月以降に搭乗を予定されている方は要注意です。
エアプサン
エアプサンは新型コロナウイルスの影響で航空路線の運休・減便が相次いでいることから
搭乗率が大幅に下がったことで、従業員に対して短期休職や無給休職を
取るように呼びかけているようです。
以前から徴用工問題で日本との関係が悪化し
旅行者が激減しているところに、今回流行している新型コロナウイルスが
追い打ちを掛ける形になってしまったようです。
ティーウェイ航空
ティーウェイ航空では日韓関係の悪化を原因とし、昨年8月から
熊本と仁川を結ぶ定期便を休止していましたが4月17日から
再開することを明らかにしています。
どうやら新型肺炎で中国への旅行を取りやめた韓国人が
旅行先を日本に変更すると読んでの再開のようです。
同様に佐賀と仁川を結ぶ路線も4月中に再開を予定しているそうです。
今後はどうなる?
まもなく開催される東京オリンピックに向けて、LCC業界は活気づく予定でした。
中国や韓国からの旅行者も増えることが予想されており
私達日本人が旅行に行く際にもLCC路線が充実することで
良い影響があるのではないか?と考えられていました。
ところがこのままの流れではLCC業界全体が縮小の動きになってしまいそうな状況となっています。
中国からの旅行者は入国が拒否されているため、日本を訪れるのは当面難しく
韓国系LCCはどこも業績悪化が著しく、今後は路線を継続していけるのでしょうか?
このまま一部路線が戻らないという可能性も十分考えられ
近場海外への旅行の相場にも大きな影響が出そうです。
今後も、各社の流れには注目していかなければいけませんね。