キャビンアテンダントの仕事内容をどこまで知っているでしょうか。
単純に乗客をもてなすだけが仕事だと思っていませんか?
キャビンアテンダントの主な仕事は、航空機内となりますが
大きく分けると二つあります。
1つは運航の安全を守る「保安業務」と乗客のケアをする「サービス業務」です。
それぞれどのような業務なのか、詳細を見てみましょう。
これを知ることでキャビンアテンダントの仕事内容をより理解できることでしょう。
■保安業務とは
保安業務は一言でいうと「機内の安全を守る仕事」です。
飛行機内の設備を確認し、乗客が安全に飛行機で移動できるように案内し
緊急事態が発生した際には、乗客を迅速に誘導します。
キャビンアテンダントにとって第1の仕事は保安要員です。
そのため、座席数に応じて必要なキャビンアテンダントの人数は
法律によって定められています。
乗客が少ない時間帯だからなどの理由で、勝手に人数を減らすことは
認められていません。
各社共通して法律にのっとって人員を配備しています。
華やかで乗客をもてなすイメージが強いキャビンアテンダントですが、
このようにいざというときのための保安要員の役割が優先されています。
■サービス業務とは
保安業務の次に行う業務はサービス業務です。
サービス業務はその名の通り、飲食物の提供、機内販売、アナウンス、
その他の乗客が快適に過ごすための接客を行います。
一般的にはこちらの方がイメージとしては強いでしょう。
普段見える部分というのは、サービス業務だからです。
保安業務とサービス業務は両立が困難なケースもありますが、
臨機応変に対応するのがキャビンアテンダントのスキルと言えるでしょう。
続いてキャビンアテンダントの仕事の流れを見てみましょう。
■仕事の流れ その1
まずキャビンアテンダントは各自のシフト表に従って、
指定の時間に空港に出社しオフィスにてフライト事に定められた
メンバーで顧客情報などを含め打合わせを行います。
その後、キャリーを率いてコンコースを歩き機内に移動します。
機内ではパイロットやグランドスタッフと再度打ち合わせを行い、
乗客を迎え入れる準備を始めます。
これが大体、搭乗時刻の30~40分前に開始し、厨房設備や荷物棚を整え確認します。
乗務員はその日初めて顔合わせするメンバーもいますが、
そのような状況であっても円滑にコミュニケーションをとらなければなりません。
■仕事の流れ その2
搭乗に向けた準備が整うと、いよいよ乗客を迎え入れます。
その際、気になる点がないかを観察しながら、手荷物の収納を補助します。
出発が近づくと、非常口のドアモードを変更します。
フライトの責任者を務めるキャビンアテンダントをチーフやパーサーと呼び、
機内アナウンスを担当します。
ドアがクローズされ離陸後、水平飛行に入ったタイミングで
次にイヤホンなどの備品配布や飲食物のサービス、機内販売などの
サービス業務を行います。
フライトによっては最もあわただしくなるタイミングですが、
訓練されたキャビンアテンダントはそのような気配は見せません。
■緊急時の対応も訓練されている
万が一、飛行機に緊急事態が発生した場合、キャビンアテンダントは
乗客の安全を第一に考えた行動をとります。
その日が来ることがないのが一番ですが、キャビンアテンダントは
入社後まず保安要員としての訓練を真っ先に学びます。
飛行機はパイロットによって操縦されていますが、乗客の安全を
守っているのは紛れもなくキャビンアテンダントだと言えるでしょう。