グランドスタッフもキャビンアテンダントと同じく、人気の職種のため
就職倍率は10~20倍程度になることもあります。
但し採用数はキャビンアテンダントよりも多いので、多くの航空会社に
応募する傾向が見られます。
ここではJALでのグランドスタッフの応募資格について、
どのような傾向があるのか詳細に見てみましょう。
■JALの応募資格(グランドスタッフ)
・指定の期間に4年制大学または大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校を
卒業・修了している方または卒業見込みの方
・英検2級もしくはTOEIC550点エイド以上の英語力を有する方
簡単には上記の2点です。
これはJALの応募資格となりますが、一般的な航空会社のグランドスタッフと
応募条件は大きく変わりません。
キャビンアテンダントに比べると項目が少なく感じるかもしれませんが、
それは身長による仕事上の不便がほとんどないこと、あとは英語力に関して
直接的な接触機会がキャビンアテンダントよりも少ないことで、
基準となるTOEICなどの点数も低めに定められています。
とはいえ、インバウンド需要に対応するためにも、英語力は求められるため
基準点以上に堪能であることが重要になります。
また、英語以外にも外国語のスキルは重宝されると言えるでしょう。
■満たしておくべきとされる条件
会社側の応募条件に記載がなくとも、以下の内容は満たしておく方が
採用率は高くなると言えるでしょう。
【年齢】
年齢制限は緩和方向にありますが、体力的な部分を要素としてみなすことはあります。
【視力】
業務において支障がないレベルが良いでしょう。矯正視力の規定は会社により異なります。
【健康状態】
不規則な勤務体系になることがありますので、健康状態は良好であることが望ましいでしょう。
【その他】
自動車免許や空港近隣に居住できるかなども採用に関係してくる要素となります。
航空会社によっては、これらの基本情報以外にも職務経験やアルバイト経験の内容、
ボランティア経験なども評価対象とすることがあります。
チームワークで働く上でのスキルを見極めるためと言えるでしょう。
■採用選考のプロセス
グランドスタッフの採用選考は、複数の段階を経て行われます。
主な流れとしては以下の通りです。
【書類選考】
履歴書、職務経歴書、エントリーシートなどの書類に基づいて、
応募者の基本情報や経験、志望動機などを評価します。
誤字脱字がなく、読みやすく理解しやすい書類がよいでしょう。
【筆記試験】
一般常識、英語、適性検査などが行われます。
航空会社によっては、独自の筆記試験を実施する場合もあります。
【面接試験】
個人面接やグループ面接が行われ、コミュニケーション能力、対応力、協調性、
ホスピタリティ精神などが評価されます。
【適性検査】
チームワークやストレス耐性など、グランドスタッフとしての適性が評価されます。
【語学力試験】
英語やその他の言語能力を測る試験が行われる場合があります。
これらすべてをすべての応募者が選考されるわけではありません。
まずは書類選考で振り分けが行われ、筆記、面接、適性、語学といった流れで
順番に人数の絞り込みを行っていくのが一般的です。