グランドスタッフとキャビンアテンダントは、
お客様の安全、安心を確保し快適な空の旅を維持するために
必要不可欠な存在といえます。
それぞれ勤務する場所や内容が異なりますが、
お互いに関係性を持ちながら業務遂行する必要があります。
そんなグランドスタッフとキャビンアテンダントですが、
それぞれがお互いをどのように考えているのか、深掘りしてみましょう。
■グランドスタッフからみたキャビンアテンダント
グランドスタッフは地上で勤務するため、飛行機内で勤務する
キャビンアテンダントに対しては以下のような思いがあるようです。
・現地にステイするため、グルメや観光を楽しんでそう
・機内で問題が発生すると、地上に押し付けてきているのでは
このように感じていることはおおむね間違っていないといえます。
理由としては、確かに現地でステイすることでグルメや観光を
楽しむキャビンアテンダントは存在しています。
これはある意味、役得と考えてもいいでしょう。
あと問題発生時に地上へ解決を押し付けているのでは?という考えも、
100%ではありませんが、その傾向があります。
飛行機内で発生する問題は、飛行機内で解決できるものばかりではなく
どうしてもグランドスタッフに頼る部分が出てくるからです。
■キャビンアテンダントからみたグランドスタッフ
キャビンアテンダントは長時間飛行機で移動することになるので、
地上勤務のグランドスタッフに対して以下のような思いがあるようです。
・時差がなくていい
・毎日帰宅できてうらやましい
・仕事と子育ての両立ができそう
・毎日走ったり、大きな声でお客様を探すなど大変そう
これらもおおむね事実といえます。
グランドスタッフは地上勤務ですから、当然時差はありませんし
帰宅もステイがないので可能となります。
とはいえ、地上で勤務しているから楽ということではありません。
仕事と子育ての両立もグランドスタッフであれば可能とも限りません。
それを両立させるには、当然努力や工夫があってのことです。
あと走ったり、大きな声を出しているといのはその通りでしょう。
グランドスタッフが懸命に対応しているからこそ、スムーズな
運航ができるのは間違いのないことです。
■異なる役割と業務内容から生まれる相互理解と尊重
このようにグランドスタッフとキャビンアテンダントは、
お客様の安全、安心を確保し快適な空の旅を維持するという
共通の目的をもって勤務していますが、その役割と内容は大きく異なります。
そのため、お互いがお互いを理解し尊重することが大事です。
それがなければ関係性がこじれてしまい、最終的にお客様に負担がかかるだけです。
お互いいろいろ思うところはあるとしても、それはそれとして
お客様の安心、安全を確保し維持することに誇りをもって、
グランドスタッフとキャビンアテンダントは、勤務しているといえるでしょう。