航空業界で働く人は若年層の女性が多いこともあるので、
他の業界に比べると人の入れ替わりが多い傾向にあります。
グランドスタッフも例外ではなく平均的な勤続年数は、
3年~5年ほどが多数を占めています。
そのため3年ほど働いていると責任のあるポジションを
任されるようになるのが一般的なグランドスタッフのキャリア形成です。
中には10年以上働いている人もおり、現場を牽引するリーダーとしての
役割を担っています。
それでは、グランドスタッフのキャリアについて詳細に見てみましょう。
■同期がどんどん減って行く
グランドスタッフの新卒採用は比較的多くの人数を採用します。
数十人から百人を超えることも稀ではありません。
というのも勤務形態が特殊であることと、前述のように勤続年数が短いことから
辞めることを前提にして採用しているからです。
30人ほどいた同期も、5年もすれば10人ほどになっていたということも珍しくなく
残っている人は「生き字引」とまで言われるほどのベテラン扱いです。
■離職率は高くともやりがいはある
勤続年数が短いのは激務であることが大きな理由ではありません。
性別として女性が多いことから結婚することによる離職などが大半です。
そのため、仕事内容に不満があってやめるという人は比較的少なく、
離職率が高くともやりがいはあると考えていいでしょう。
グランドスタッフの仕事は、その幅は広く、知識も常に積み重ねていき
それらの経験から業務にあたる必要があるので、飽きないと言われています。
反面、現場ではいろいろなことが起こるので疲弊してしまう人がいるのも事実です。
仕事内容でやめるという人は、比較的見切りが早く研修段階で
辞めてしまうケースもあります。
そのため、一定期間勤続すれば2年3年と継続していくことになるようです。
■グランドスタッフからキャビンアテンダントへ
グランドスタッフの中にはキャビンアテンダント志望だった人もいます。
グランドスタッフとして勤務しながら、キャビンアテンダントへの中途採用を目指すような
転職する前提で働く人もいます。
中にはキャビンアテンダント志望ではあったものの、グランドスタッフとしての
魅力に開眼し長く勤務する人もいます。
■再就職する人もいる
一度グランドスタッフをやめて一般企業に就職しても、
再びグランドスタッフとして再就職するケースも散見されます。
例え、体力的に無理だったり、シフトがつらいという理由で辞めたとしても、
もう一度グランドスタッフとして戻るだけの魅力があるということです。
航空業界はグランドスタッフに関係なく、どの職種に関しても
ハードな面があるのは事実です。
ですから長く続けるためには、体力的な充実がないと難しいと言えるでしょう。
見た目の華やかさからは分からない、裏事情があるものです。










