羽田空港から都心へ向かう際、多くの方が利用するのは京急線と東京モノレールです。
京急線は蒲田を抜けて品川方面へ、東京モノレールは天王洲アイルを経由して浜松町へ進み
いずれも最短十数分で主要エリアに到達できる便利な交通手段として知られています。
では、日々空港で働くグランドスタッフはどちらを選ぶことが多いのでしょうか。
実際には、勤務する航空会社によって利用路線にある程度の傾向が見られます。
もちろん住んでいる地域による利便性が大前提ですが
私自身が城東エリアに住んでいた頃のように、どちらを利用しても大きな違いがない場合は
別の要素が選択理由となります。
■JALスタッフが東京モノレールを選びやすい理由
東京モノレール沿線には、JALの施設が数多く集まっています。
たとえば天王洲アイルにはJAL本社があり、新整備場駅からは訓練センターにもアクセスできます。
普段は空港へ出勤するスタッフでも、研修や訓練の際にはこれらの施設へ向かうことがあるため
モノレールは自然と使い勝手が良い路線になります。
また、天王洲アイルの人気レストラン「T.Y.HARBOR」では、食事を楽しむJAL社員をよく見かけるなど
生活圏として馴染みのあるエリアになっているようです。
■ANAスタッフは京急線を利用する傾向が強い
一方の京急線は、泉岳寺で都営浅草線に直結しており
ANA本社のある新橋エリアへ乗り換えなしで行けるのが大きな利点です。
さらに、空港近くの穴守稲荷駅周辺にはANAの訓練施設もあるため
ANA社員にとって京急線は日常的に使いやすいルートと言えます。
また、飲み会の定番エリアが蒲田や銀座になることが多く、アクセス面でも京急線が自然と選ばれるようです。
■旅の目的に合わせて選びやすい運賃設定
運賃面でも両路線には特徴があります。
京急線は2019年に空港線の料金を引き下げ、羽田空港から品川まで300円と手頃になりました。
対して東京モノレールには、利用条件付きではありますが、羽田空港から山手線内なら
どこで下車しても500円という特別きっぷがあり、こちらも魅力的です。
■まとめ
航空会社のスタッフは、勤務地や研修施設へのアクセスを考慮し
自社の関連施設が近い路線を選ぶ傾向があります。
旅行や出張で羽田空港を利用される際には、移動時間や目的地、運賃を比較しながら
最適なルートを選んでみてください。










