eチケットのメリットとは?
国際航空運送協会(IATA)は2008年6月に紙の航空券を廃止しました。そして電子航空券(eチケット)に切り替えを行いました。eチケットはエレクトロニック・チケットの意味で、紙の代わりに航空会社のパソコンシステム内に記録をすることで、航空券を持たずに旅行ができるシステムです。
なぜ、紙の航空券が廃止されたかというと、航空券を発行する印刷費用が馬鹿にならないことや、IATA公認旅行会社に航空券を配布する際に、チケットを安全に補完するためにも費用が発生してしまうからです。
紙のチケットを廃止したことによって、年間4000億円が削減され、同時に、旅客も旅行の最中に航空券を盗まれたり、紛失したり、破損してしまうなどの心配が不要になりました。eチケットは紛失しても、無料で再発行することができます。メールやWebに保存してあれば、プリンターを使って何度も印刷することができますし、予備に何枚か持っておくこともできます。
もちろん、このように紙の航空券は高く付くため、LCCでは最初からチケットは存在せず、紙のチケット自体を発行していません。実際、LCCの飛行機は単一クラスのため、座席指定もありません。紙のチケットを発行するほど複雑な情報を記載することもありません。
では、チケットがないならLCCにはどうやって搭乗するのか?それには「予約確認書」が使われます。インターネットを通じて座席を予約すると、予約が確定した段階で予約確認書が発行されます。これを印刷して、当日持参することで予約番号などが確認でき搭乗することができます。空港で印刷することもできますが、有料になることもあるので自分で印刷する人がほとんどです。
LCCが旅行会社にチケットを委託する理由
LCCは基本的に旅行代理店を挟まずに、自社のWebサイトから直接消費者に購入をさせるスタイルを採用しています。代理店手数料を削減させることができるからです。直販の比率は大体70~80%となっており、大多数の顧客が直接インターネットから予約・購入をしています。
しかし、中には旅行会社へ敢えて委託をして航空券を販売することもあります。これには、以下の3つの理由があげられるからです。