日本においてパイロットになるためには、3つの方法があります。
1つ目は、航空会社の自社養成パイロットとして採用される方法
2つ目は、航空大学を卒業し航空会社に就職する方法
3つ目は、自力で必要な資格を取得し、航空会社に就職する方法
これら3つの方法がありますが、それぞれの取得方法について
どのような特徴があるのか見てみましょう。
■航空会社の自社養成パイロット
航空会社の自社養成パイロットは会社によって条件に多少の差がありますが、
基本的に大学もしくは大学院の新卒で、第1種航空身体検査に合格できるレベルの
健康を維持していれば、パイロットとしての資格や専門知識がなくても
航空会社への就職は可能です。
パイロットになるために必要なスキルや資格は、入社後に教育、訓練プログラムを受け
約4年後に大型ジェットなどを操縦可能なパイロットとして養成されます。
■航空大学を卒業し航空会社に就職する
航空大学経由での就職でもパイロットになれます。
昔は旧運輸省によってパイロット養成機関として設立された後、
独立行政法人となっており、民間の飛行学校ではありません。
航空大学へ入学するためには、まず短大、専門学校、四年生大学のいずれかを
2年修了している事が条件となります。
その上で25歳まで受験資格を有することになります。
新卒時に1度しか受験できない自社養成パイロット制度よりは
採用されるチャンスは多いと言えるでしょう。
入学後2年間で必要な資格を取得し、特別枠として採用試験にチャレンジできますが
航空会社に必ず就職できるとは限りません。
■自力で必要な資格を取得し、航空会社に就職する
自力で必要な資格を取得し航空会社に就職する方法は非常にハードルが高いです。
事業用操縦士、計器飛行証明、航空通信士などの資格を自力で取得するのは、
難易度だけでなく必要な費用が最低でも1500万円かかるからです。
また、自力で必要な資格を取得したとしても、大手航空会社への応募枠は存在せず
スカイマークなど限られた中小航空会社となっている。
自力で資格を取得してパイロットを目指すメリットはほとんどなく、
自社養成パイロットもしくは航空大学を卒業して就職するケースを選択するのが
一般的なパイロットへの道と言えるでしょう。
■男性だけでなく女性も増加している
昔はパイロットの大半を男性が占めている世界でしたが、最近では
女性のパイロットも増加しています。
男女関係なく、パイロットを仕事としたい場合にはその門戸は開かれています。
■海外では軍隊での訓練でパイロットになれる
海外の場合、軍隊で訓練を受けることでパイロットになれるケースもあります。
とくにアメリカでは空軍に従事することで様々な資格が取得できるので、
軍出身のパイロットは一定の割合で存在しています。
■パイロットになる方法まとめ
このようにパイロットになる方法はいくつか存在しています。
パイロットを目指す場合は、自社養成プログラムとして就職するか
航空大学に入学する方法が一般的であると分かります。
大勢の乗客を乗せて空を飛びまわりたい、という夢を叶えたい人は
このような方法で実現させることになります。