パイロットが常に携帯している持ち物の中に、フライトバッグがある。
黒い大き目のカバンの中には、パイロットが持つ重要なアイテムが入っており
飛行に関する様々な装備や文書などが含まれている。
これらの持ち物の中には、航空法で携帯が義務付けられているものもある。
■ルートマニュアル
まず飛行に欠かせない書類として、ルートマニュアルがある。
ルートマニュアルとは、飛行場の見取り図、発着時に必要な手順、経路方法、
運行規則などが記載された航空用地図で、最低気象条件、緊急時の手順などの情報が詰まっている。
管制とのコミュニケーションを行う手順なども細かく記載されている。
■各種ライセンス
ライセンスは飛行機を飛ばすために必要な資格で、操縦士技能証明、航空身体検査証明、
無線通信士などの免許が含まれている。
これらのライセンスを携帯せずに飛行機を飛ばすことは違法となるため、
パイロットは常に携帯していなければならない。
■その他の書類
ルートマニュアルや資格以外にも、航法計算盤、飛行時間記録、航空機の性能表などがある。
書類以外にも懐中電灯、携帯用予備眼鏡などがある。
いつどのようなタイミングで必要になるか分からないので、携帯しなければならない。
他にも、太陽の光から目を保護するためのサングラスや、鹿革の手袋、ヘッドホンなどがある。
■あれば便利なもの
必需品ではないが、あれば便利な物としては以下がある。
リップクリーム、目薬、カメラ、電卓、辞書など。
パイロットのカバンには法律で定められた携行品から、個人的な持ち物まで
様々なものが収納されているのです。
■安全な飛行には欠かせない
これらのアイテムは安全な飛行には欠かせないものとなっている。
飛行機を飛ばしている間は様々な状況になるので、それに対応するために
必要なものがパイロットバッグには含まれている。
■ルートマニュアルは定期的な更新が必要
ルートマニュアルや各種参考資料は、その内容が日々更新されているため
1週間毎に差し替え作業を行なっており、常に最新の情報にアップデートされる。
この更新作業を怠ると、重大な事故につながるリスクをはらんでいる。
パイロットバッグは飛行安全性や快適性を確保するために重要な役割を果たしていると言えます。