どのような業界にも専門用語が存在している。
当然、航空業界とりわけCAの間ではCA用語と呼ばれるものが存在している。
飛行機に乗った際に注意深く聞いていると、日ごろの生活では聞きなれない
用語を結構な頻度で使っていることがわかります。
それではどのようなCA用語があるのか見てみましょう。
■ダイバート、レグ
ダイバートとは、本来の着陸空港ではなく代替の空港へ着陸することを意味し、
「ただいまよりダイバートします」のような使われ方をします。
レグとは、フライトの数え方で例えば、1日に関西国際空港 ~ 千歳空港、
千歳空港 ~ 伊丹空港、伊丹空港 ~ 那覇空港のように乗務すると、
3レグという数え方になる。
「今日は4レグで大変」といった使われ方をします。
■船に関係する用語が多い
航空業界では船に関係する用語を使うことが多いです。
例えば飛行機のことを「シップ」と呼んだり、機長を「キャプテン」と呼ぶ。
他にも船で使う用語が多数存在している、
比較的知られている用語としては、以下のようなものがある。
「ボーディング」…乗客の搭乗開始を意味します
「テイクオフ」…飛行機の離陸を意味します
「ランディング」…飛行機の着陸を意味します
■アルファベットをそのままでは読まない
航空業界ではアルファベットをそのまま読むことはありません。
Aは「エー」ではなく「アルファ」
Bは「ビー」ではなく「ブラボー」
Cは「シー」ではなく「チャーリー」といった具合です。
どうしてこのような読み方をするのか、というと
単純に聞き間違えを防ぐためです。
CとD、DとE、LとMなどそのまま発音したのでは
聞き間違えることがあり、それがそのまま事故のリスクになりかねないからです。
またこれらのコードはパイロットと、客室乗務員の2種類が用意されており、
それぞれ違った呼び方をしています。
客室乗務員の使い方の例としては「デルタの15番にコーヒー運んでください」
といった形になる。これはD15の座席に座っている乗客にコーヒーを運ぶ
という意味になります。
もし次回、飛行機に乗る機会があれば、客室乗務員の会話に耳を澄まして
どのような専門用語を使っているか確認してみるのも面白いでしょう。