空港の楽しみといえば、お買い物という方が多いでしょう。
ご当地の名産品をお土産として買い求められるのは空港の醍醐味です。
しかし最近では空港がアミューズメント施設化しており、リラックスできる憩いの場所にもなりつつあります。
空港に入浴施設が最初にできたのは愛知にある中部空港の「風(フー)の湯」です。
飛行場にあるお風呂ですから、このお風呂の見どころはもちろん飛行機の離着陸です。
温かいお風呂につかりながら朝日や夕日を浴びながら飛行機が離着陸する光景を眺められます。
お風呂の種類もジャグジー、寝風呂など幅広く屋外デッキの休憩スペースではダイナミックに
飛行機の迫力と音を肌で感じることができます。
大人も子供にも大好評の入浴施設となっています。
入浴時には大きなスーツケースはフロントで預かってもらえます。
タオル、バスタオル、シャンプーなど入浴に必要なものが全て入浴料に含まれているので
飛行機の搭乗前など時間があまったときに手ぶらでふらっと立ち寄ることができます。
また海外旅行や出張など長時間のフライトで体が疲れ切っていてリフレッシュしたいとき
時差ボケを解消したいときなどにもピッタリです。
ここまで大掛かりな施設ではありませんが、実は羽田空港にもお風呂に入れる場所があります。
第一ターミナルにあるカプセルホテルです。
宿泊施設としては簡易的なものですが、こちらに併設されている浴場はかなり本格的です。
もちろん宿泊客以外の利用もOKなので、忙しい仕事の合間、早めに空港についてしまったときなどにおすすめです。
成田空港にも同様のカプセルホテルがありますが、こちらには浴場はないので注意が必要です。
九州の空港は足湯が充実しています、
鹿児島県にある鹿児島空港、福岡県にある北九州空港、大分県の大分空港には足湯があります。
鹿児島県の空港の足場は桜島や霧島をイメージした石の山から温泉が注がれています。
この足湯には鹿児島弁で「お疲れ様」の意味がある「おやっとさぁ」という名称が付けられています。
北九州空港の足湯は空港を一望できるベストスポットの3階展望デッキにあります。
こちらも飛行機の離着陸を見ながら、のんびりした時間を過ごすことができます。
大分空港にある足湯はなんと毎日別府温泉からお湯が運ばれてきます。
ストッキングを履いた女性や裾を捲くるのが難しいズボンを履いている人でも
気軽に利用できるように足に被せるビニール製のソックスも用意されています。
リラックスできる施設は温泉以外にも多数あります。
例えば新石垣空港や那覇空港などの空港には本格的なマッサージが受けられる施設が併設されていますし
新千歳空港には空き時間で爪先を整えられるネイルサロンもあります。
空港と言えば飛行機に乗るための場所ではあります。
ゆっくりするために訪れる場所ではないという先入観があると、こうした施設を見落としがちです。
到着後すぐに観光地やセキュリティゲートに向かってしまうことも多いでしょうが
ぜひ一度じっくりターミナルの案内図を眺めてみましょう。
「こんな施設があったのか!」と驚くようなユニークな施設が併設されているかもしれませんよ。