空港を支える職人技とは?

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空港は昔に比べてかなり自動化と省力化が進んでいます。
飛行機のチケットはインターネットで予約するのが当たり前。
チェックインもスマホを使って自分で行うのが当たり前。
私達が実感する部分、目にすることがない部分で多くの自動化と省力化が進んでいます。

しかしながら、昔と同様に機械化できない部分、人間の力や職業技に頼らなければいけない部分があります。
その一つがターミナルを清潔に保つための清掃です。
日本の空港は世界の空港に比べて清潔であることに定評があります。
例えば羽田空港では約5000人の清掃スタッフが働いています。

彼らは単に掃除をするだけではありません。
なんとイギリスの航空サービス調査会社スカイトラックスの世界空港ランキングの清潔さ部門で
羽田空港は何度もトップに輝いています。
それほどの高い清掃テクニックで、日々空港の清潔を保っているのです。

清掃スタッフなんて無名の仕事と思わるかもしれません。
ところが羽田空港には有名な清掃スタッフの方がいます。
それは書籍も発売し、全国で講演会も行っている新津奈津子さんです。
彼女の仕事ぶりはNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り扱われたこともあるほど
カリスマ清掃員として有名です。
陰日向に彼女のような方が活躍されているから、日本の空港は世界トップレベルで清潔なのです。

他にも機械化できないものの一つに「鳥の撃退」があります。
飛行機に取って天敵とも言えるのが、同じく空を飛ぶ「鳥」です。
エンジン部分に鳥が激突し故障してしまう事故を「バードストライク」と呼びます。
日本国内に限った事故件数でも毎年2000件近くバードストライクが起きています。

特にバードストライクが起きる確率が高いのが佐賀空港です。
佐賀空港は有明海に面した立地で、水鳥が多く生息しています。
更に滑走路と滑走路の間にある緑地帯は人が立ち入らない部分なので虫の宝庫になっており
この虫を食べるために多くの鳥が飛来します。
件数で言えばバードストライクが起きる回数が多いのは羽田空港です。
離発着する飛行機の数が多いためです。

このため空港には鳥を追い払うため、日々滑走路の周辺をパトロールしている人がいます。
彼らをバードパトロールと呼び、煙火や散弾銃の音で鳥を追い払っています。
なんとドイツの空港には、このバードストライク対策に鷹匠が常駐しています。
これは環境に配慮しながら鳥を追い払うためで、定期的に他の鳥の天敵である鷹を飛ばすことで
空港に小鳥が近寄らないようにしているのです。