飛行機のスピードが出すぎてしまった時のブレーキの掛け方

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走行中の自動車のスピードが出すぎてしまった時には、ブレーキを踏むことで減速できます。
たとえば、ディスクブレーキは、ホイールに取り付けられたディスク(ローター)を回転させるブレーキシステムです。
ブレーキペダルを踏むと、ブレーキキャリパーがディスクの両側にあるブレーキパッドをディスクに押し付け、摩擦を生じて車両を減速させます。
このように、自動車にはブレーキという機能がついているのですが、飛行機にも同じような機能があるのでしょうか?

■地上用のブレーキは存在する

飛行中の飛行機は道路のような接地面との摩擦を生じさせて減速させることはできません。
一体、どのように減速させるのでしょうか?

飛行機には通常、地上での移動時に使用するブレーキがあります。
これは、着陸時や地上滑走時の車輪に使用されるブレーキです。
しかし、空中での飛行中には、このブレーキは使うことができません。

■飛行中どのようにして減速するのか

飛行中の飛行機が減速するために使われるのがエアブレーキという方法です。
エアブレーキは大型旅客機などに搭載されているシステムで、スポイラーという主翼や胴体に取り付けられた可動の板や羽根を使います。
スポイラーはコックピットのレバー操作で立ち上げることができます。
スポイラーを作動させると、主翼の揚力が減少し、同時に空気抵抗が増加します。
これにより、飛行機の速度を減少するのです。
緊急着陸時などで急激な降下や減速が必要な時だけでなく、離着陸時にも使用されることのあるシステムです。

■スロットルの調整でも減速できる

また、一部の航空機では、逆推力とエアブレーキが組み合わされることもあります。
着陸時に逆推力装置を使用してエンジンからの推力を逆向きにし、着陸距離を短縮するのです。

他に減速させる方法としては。スロットルの調整があります。
飛行機のエンジン出力を調整することで、自然に速度を減らすことができます。
スロットルを閉じることでエンジン出力が低下し、推力が減少し、空気抵抗が勝るようになり、速度が減少する仕組みです。

また、フラップとスラットを展開させることでも飛行機は減速させられます。
フラップとスラットは、飛行機の主翼に取り付けられた可動部品です。
これらを展開することで揚力を増加させるだけでなく、空気抵抗も増加するため、飛行機は速度を落とすことができるのです。

■まとめ

飛行中は自動車のようにタイヤによる物理的なブレーキをかけることができません。
そのため、飛行機には様々な機能を使って減速ができるようになっています。

速度が出すぎるということは、乗客の身体的な問題に直結してきますので
そのような点を考慮して安心、安全を保持しているのです。

目的地にできるだけ早くついて欲しいと考えることもあるでしょう。
しかし最低限これだけという速度制限は車と同じように、飛行機でも存在しているのです。
乗客の安心、安全を守るためにルールが規程されているのです。