飛行機内で弾丸が機体に穴をあけたらどうなる?

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テレビドラマや映画でハイジャックが起きると、犯人が飛行機内で拳銃を武器に
乗客や乗員を脅して言うことをきかせるシーンが描かれることが多いです。
実際のテロなどの事件でも、テロリストが拳銃を振り回していくつもの事故を起こしています。

実際に、機内で拳銃を振り回し、発射された弾が飛行機の機体に当たったら、どうなるのでしょうか?
飛行機は爆発したり墜落したりしてしまうのでしょうか?
具体的に考えてみましょう。

まず、飛行機が高度約1万メートル上空を飛行している時、外気の気圧は0.2気圧になります。
機内は0.8気圧に与圧されているので、飛行機の機体の内側には1平方メートルあたり
6トンの圧力がかかっていることになります。

万が一にも機体に穴が空いてしまえば、機内の気圧はいっぺんに下がり
飛行機はコントロールを失ってすぐに墜落してしまうことになるでしょう。
しかし、必ずしもそうなるとは限りません。

実際、ハワイ・アロハ航空のボーイング737では、飛行中にコックピット後部客席の
天井が突然吹き飛ぶという事故が置きましたが、行方不明者や重軽傷者は出たものの
飛行機自体は墜落することなく緊急着陸できました。

他にもフィリピン航空のボーイング747が南大東島上空を飛行中に
座席の下の爆弾が爆発し、床に穴が空いてしまったときにも墜落することなく無事に着陸しています。

なぜ墜落せずに住んだのかというと胴体の構造によるものです。
ボーイングなどの旅客機の胴体はセミモノコック構造という骨組みで作られています。
これは縦横に走る骨組みに外板を張った構造で、万が一外板に亀裂が入っても
その亀裂が広がらないように隣接する骨組みで支えるという仕組みです。

拳銃から発砲された弾丸が、飛行機の機体に穴を一つ開けても
この構造で支えられて一気に気圧が下がることはありません。
数個空いたとしても同様です。

構造のお陰でしばらくは飛行を続けられますし、安全に着陸することができるでしょう。
ただし、空気が漏れて減圧し続けるので、緊急着陸をしなければいけないのは当然です。

大きな問題になるのは、弾丸が窓を吹き飛ばしてしまうなど、大きな穴を開けてしまった場合です。
大きな穴が空いてしまうと、飛行機は数秒で減圧してしまいます。
すべての空気が空いた窓に向かっていくため、その穴の近くに座っていた人は
窓から押し出されてしまうかもしれません。

また、弾丸が配線やコックピットの計器盤のようなものにあたった場合には
更に深刻な問題を引き起こすかもしれません。
拳銃を実際に飛行機内で打つことはありませんが、とても危険な事故を起こしかねません。
手荷物検査が厳しく行われるのは、こうしたテロ行為を防ぐためでもあるのです。