今回も前回に引き続き飛行機の秘密について、ご紹介します。
■みんなの疑問(3) すっごく太ってる人って飛行機に乗れるの?
もしも、すごーく太っている人が飛行機に乗ろうとすると、どうなるのでしょうか?
飛行機を利用する時、離着陸時には必ずシートベルトを締めなければいけません。
しかし、シートベルトは長さが決まっていて、あまりにも太っている人の場合には長さが足りません。
そんな時には、シートベルトに足して使える「エクステンションベルト」があります。
これを繋ぐことで、体が大きい人でもシートベルトを締められるようになります。
お相撲取りやプロレスラーの人のように体が大きい人の場合は、これを使います。
また、とても体が大きい人の場合、1座席分のスペースでは狭すぎます。
その場合には2座席分予約購入することで、問題なく飛行機に乗ることができるのです。
●豆知識
ジャンボジェットの場合は、機体が大きいことや、大人数が利用することで
それほど体重は大きな問題になりません。
しかし、小さい飛行機の場合、機体前後のバランスがとても大事になります。
なぜなら、飛行機は重量が前すぎると離陸しにくく、後ろすぎると離陸時に尾部をこすってしまう危険性があります。
そこで、特に小さなプロペラ機などに搭乗する場合には、体重によって座席位置が調整されます。
■みんなの疑問(4)飛行機雲はどうしてできるの?
晴れた日に空を見上げた時に、白い真っ直ぐな線が青空に描かれているのを見つけることがあるかもしれません。
これを飛行機雲と呼びます。
しかし、すべての飛行機が飛行機雲を作るわけではありません。
飛行機雲はどうしてできるのでしょうか?
また、飛行機雲ができる飛行機と、飛行機雲ができない飛行機には何か違いがあるのでしょうか?
冬の寒い日に、息を「はぁっ」と吐くと、息は白く見えます。
実は飛行機雲ができる原理も息が白くなるのと同じです。
飛行機から吐き出される煙やガスではありません。
飛行機のエンジンから排出されるガスには水蒸気が含まれています。
しかしすでに飛行機の周りの空気に水分がたくさん含まれている時、それを超えた水蒸気が水滴になります。
これが飛行機雲の正体です。
特に上空に絹雲という氷の雲ができているときは飛行機雲ができやすく残りやすくなります。
普通、飛行機雲はすぐに消えてしまうことも多いのですが、長いときには1時間以上そのままのこともあります。
●豆知識!
飛行機雲を見れば、その後の天気が予想できます。
なぜなら、飛行機雲が見えるときは、上空に水蒸気が増えている証拠です。
このため、翌日は雲の多い天気になる可能性が高くなります。
特に飛行機雲が長く残っている時には、空気中の水蒸気が多いということなので
雲が出現し、雨が振りやすくなります。
長く残っている飛行機雲を見かけたら、翌日は傘を持ってお出かけするのが良さそうです。