これからの空港とテクノロジー

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ドイツのデュッセルドルフ空港は最新のテクノロジーが導入されていることで有名です。
知る人ぞ知る空港の名物は駐車場で活躍するロボットです。

駐車場に導入されているのが「Ray」というロボットです。
2本のアームを持った台車のような形をしています。
Rayの役割はデュッセルドルフ空港へやってきた車を駐車場へ移動させることです。

デュッセルドルフ空港へ車でやってきた乗客は所定の位置で車から降ります。
そしてタッチパネルに自分が利用する「帰りのフライト情報」を入力します。
Rayはこの情報が打ち込まれたあと、車へ近づきます。
そしてセンサーで車のサイズを測ると二本のアームをタイヤの下に差し入れます。
車を一気に持ち上げると車を駐車場まで運ぶのです。

旅行が終わり、デュッセルドルフ空港に戻ってきた乗客は駐車場へ行き
飛行機のチケットをタッチパネルにかざすと、Rayが再び車を持ってきてくれます。
支払いはクレジットカードなので、乗客はすぐに車に乗って家へ帰ることができるのです。

2014年に導入された画期的なシステムの目的は駐車スペースの節約です。
空港の近くは飛行機が飛び交うため高いタワーの駐車場を建設することはできません。
対して平面にすると十分な駐車スペースを確保するためには、かなり広い面積が空港近くに必要となってしまいます。
これらの問題を解決したのがRayの存在です。
Rayはフライト情報や車のサイズに基づいて最も効率的な車の並びを自動で計算します。
そして人間では実現不可能なぎっしり隙間を詰めて車を駐車させられるのです。
Rayを導入したことにより通常の駐車場を設置するのに比べて
40~60%も多く車を駐車できるようになったというから驚きです。

駐車スペースの節約になるのは空港側のメリットですが、利用者側にもメリットがあります。
それはフライトの直前に駐車場の空きスペースを探して場内を走り回る無駄な時間が節約できるという点です。
混雑している駐車場ではなかなか空きスペースが見つからなかったり、見つかってもとても不便な位置だったりします。
Rayが導入されているデュッセルドルフ空港では、空港入り口の近くで車を降りることができ
あとは勝手に空きスペースに車が運ばれていきます。
駐車場の空きが見つからずにフライトの時間に間に合わないかもしれない!とハラハラする必要も
早めに到着して空きスペースを探す必要もないのです。
駐車が苦手な人も、Rayが自動で駐車してくれるので何度も切り返さなくていいというのもメリットでしょう。
利用中の車がどこにあるかはスマホで確認できるので、自分の車がどこにあるのか?と心配する必要もありません。

日本の空港でも駐車場の空きスペースが見つからずに困った経験をしたことがある人が多いと思います。
Rayの導入が日本でも行われればかなり便利になりそうですね。