空港には数多くのサイネージ(案内板)が設置されています。
日本の空港では日本語他に、英語、簡体中国語(主に中国大陸)
繁体中国語(主に台湾)、ハングル語の4つが併記されていることが多いです。
これは英語を母国語とする人以外では近隣アジアから訪れる人が多いからです。
同様にシンガポールの空港では英語、簡体中国語に加え日本語が併記されています。
シンガポールは日本人に人気の観光地で数多くの人が訪れています。
だからこそ日本語が表記されているのです。
国際空港は世界中の人が利用します。
多種多様な国から多種多様な言語を使用する民族の人が集まります。
サイネージはどの国の人が見てもどこに何があるのか?
飛行機に乗るためにはどこに行けばいいのか?
という情報が一目で分かる必要があります。
日本の空港のサイネージはとても親切です。
諸外国から訪れた方が利用しやすいようにとあれこれ記載しています。
しかし、これが逆に分かりにくいとも言えます。
あまりにも情報が多いため、ゴチャついて見えるとも感じられるからです。
もう少しわかりやすくフォントや案内方法を統一すべきでしょう。
その点、成田空港にあるLCCターミナルの表示は優れています。
2015年に搭乗したターミナルは床が色分けされています。
青色と茶色で陸上トラックのように色分けされており、案内も床に書かれています。
色を見れば直感的に目的地まで辿りつけるというものでユニバーサルデザインとしてとても優れています。
海外の空港ではシンプルに徹している空港も少なくありません。
例えばイギリスのスタンステッド空港やルートン空港などは多くの民族が利用するLCC拠点空港です。
当然ですが英語圏以外の方も多く利用しますが、表記は英語のみで非常にシンプルです。
その代わりにとても簡単な単語で(「出発」「到着」)をとても大きな文字で記載しています。
ごちゃごちゃと英文で記載してしまえば英語圏以外の人には分かりにくいかもしれませんが
余計な情報を敢えて一切排除することで迷わずに案内に従えるようになっています。
アメリカでは空港がとても大きいです。
このため現在地から目的地までがとても遠いということがよくあります。
この不便を解決するためにアメリカの空港の案内板では「◯分」という時間が示されています。
現在地から搭乗ゲートまで歩いて5分というように距離ではなく必要な時間が記載されています。
これは400mと書いてしまうとメートル法に慣れていない人がどのくらいの距離なのか把握できないためです。