プライベートジェットに乗ったことがない人でも、空港に設置されているVIP専用のラウンジは利用したことがあるという方もいると思います。
ラウンジとは航空会社やクレジットカード会社が独自に優良顧客向けに設置している施設で、ソフトドリンク、ビール、ウィスキーなどのアルコールを含む飲み物、パンなどの軽食を無料で利用できます。
プライベートジェットの特別ターミナルにも同じような施設がありますが、セレブな人たちは殆んど飲食はしないようです。
ラウンジは優良顧客向けに長時間のフライトに備えて、究極のリラックスを提供するために始めたサービスで、座り心地の良い革張りのソファもありますし何とシャワーブースや仮眠室まで用意されています。
ドイツのデュッセルドルフ空港のVIPルームには、送迎サービスがついていますし、香港空港のファーストクラス用のVIPルームには個室浴場まである充実ぶりです。
このようにラウンジが充実しているのは、飛行機内でのサービスは各社ともに横並びになる水準で高まっており、差別化が難しい状況になっているために、飛行機以外の場所でのサービスで利用者を獲得する動きとなっているからです。
ちなみに食事の無料提供では、有名飲食店との提携が進んでいます。
伊丹空港のANAラウンジではマネケンのベルギーワッフルが食べ放題で、成田空港のJALラウンジではメゾンカイザーのパンが食べ放題となっています。
また、クレジットカード会社が共同で采井している羽田空港のラウンジでは、ベーグル&ベーグルのベーグルが揃っています。
ラウンジを使用するためには、ファーストクラスやビジネスクラスを利用するなど、一定の条件をクリアしなければなりません。
しかし、それはそれほど難しいものではなく、プライベートジェット機に比べれば雲泥の差で利用可能です。
もはや空港は飛行機に乗るためだけ施設ではなく、生活の一部としての航空機利用に適用した複合施設になっていると言えるでしょう。
飛行機に乗る機会が多い人は、こういったサービスを利用するために一工夫してみるのも良いかもしれません。
あまり空港を利用しない人も、ラウンジという存在を意識して空港を利用してみれば、新しい発見があるでしょう。