この商品を買えるのは、このお店しかないとなれば
顧客はほしい商品を手に入れるためにそのお店を利用するしかありません。
しかし、多くの場合、同じような商品を扱っているお店は沢山あるはずです。
同じような種類の商品を売っているお店が2つあり
お店の立地条件や営業時間帯もあまり違いがない場合
どちらのお店を利用するかを決める、その違いはどこにあるでしょうか。
その一つが接客です。
お店の顔と呼ばれるような店員さんがいて、接客をしてくれれば
「今日もあの店員さんに会える」という理由が
お店を利用するきっかけにつながるのではないでしょうか。
例えば、航空会社を選ぶ時。
当然どの航空会社も安全運行を心がけていますし、機体にも大きな違いだってありません。
大手航空会社は手厚いサービスがあり、LCCは運賃が安い。
そういった違いはあるものの、移動手段であることに違いはありません。
そんな中で差をつけるには、お客様と接する客室乗務員などのスタッフの対応です。
親しみやすく、誰でも気軽に話しかけやすく、魅力的なスタッフが対応してくれれば
それは他社ではなく、その航空会社を選ぶ理由になるはずです。
そして、こうした魅力的な人物には誰でもなることができるのです。
もちろん、根っから天然でお店の顔になれるような魅力的な人は理想です。
しかし、心がけや日々の努力で誰でもお店の顔になることはできます。
大事なのは、オフィスで内勤をしている時と、お客さんに接する時では
心の持ちようを大きく変えるということです。
お客さんに接するときは【出番】だと気持ちを切り替えるのです。
そのためには事前の準備が欠かせません。
例えば明日から取り扱いを始める商品について、質問に答えられるように勉強しておく。
混雑が予想される日であれば、体力が途中でなくならないようにしっかり朝ごはんを食べて行く。
朝早い時間に出勤する場合には、翌日に備えて早く、しっかり睡眠時間を確保しておく。
業務が立て込むときには、事前に優先順位を決めておき、迷わず業務に当たれるようにしておく。
こうした備えや心構えを「仕事以外の時間に考えて過ごしておく」ことが
お店の顔としての人物に近づくことができるのでしょう。
事前に準備をしておけば、余裕を持って接客をすることができます。
業種によって必要な準備は異なりますが、事前に準備をしておくことの重要性は同じです。
接客をする時は、その会社の代表ですから、接客業ではないからという人でも
会社の顔になる準備は怠ることなく行っておくべきでしょう。
