アメリカ系エアラインではエコノミークラスはアルコールが有料&持ち込み禁止ですが
日系国際線の機内では、ワインやアルコールが無料で何杯でも飲めます。
中には無料で飲めるお酒が楽しみで国際線が大好き!という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、飲み過ぎは厳禁です。
まず、飛行機は公共の場です。
新幹線、地下鉄、バスと言った公共交通機関と一緒です。
長時間の搭乗なのでお酒を飲むことができますが、公共の場であることを忘れてはいけません。
酔って騒いだり、気分が悪くなって周囲の方や客室乗務員に迷惑を掛けるなんて言語道断です。
旅行に向かうことから気持ちが大きくなってしまうかもしれませんが、程よい量に留めなくてはいけません。
同じく、飲みすぎてしまうことの注意点が、機内でお酒を飲むといつもより酔いやすくなるというものです。
飛行機は上空1万mを飛んでいるため、地上と比べて空気が薄くなります。
このため、体内の酸素が減少し代謝が悪くなり、アルコール分解が遅れます。
加えて、気圧低くなることから末梢血管が広がり、血液循環が促進されてしまい
血液中に取り込まれたアルコールが地上より回りやすくなります。
機内では通常より1.5~3倍ほどお酒に酔いやすくなってしまうため
いつもと同じ量だからと飲んでしまうと、酔いが周りすぎて具合が悪くなってしまうということがあります。
いつもよりも少ない量に留めるようにしなくてはいけません。
また、旅行の前日は睡眠不足な方が多いです。
前日まで準備に追われてしまったり、ワクワクして眠れなかったり
休みを取得するために仕事を詰めていたりと直前まで忙しく過ごしており
朝食も取らずに慌てて家を飛び出して飛行機に乗る、なんてケースは少なくありません。
こんな状態でお酒を飲んでしまうと、脱水症候群やエコノミークラス症候群になる可能性が高くなり危険です。
客室乗務員は、どのお客がどのお酒をどのくらい飲んだのかを把握しています。
飛行機内でお酒を飲んで具合が悪くなってしまうのは「あるある」です。
急性アルコール中毒になったり、酔って乗客が暴れた時などに、どのくらい飲んだのか証言するためです。
最後に、飛行機に乗るのが怖くてお酒で恐怖心をごまかそうとする人です。
事前にお酒を飲んでから飛行機に搭乗したり、飛び立ってすぐにお酒を飲み始めるのはおすすめしません。
必要以上にアドレナリンが出ることで、逆に恐怖心が強まることがあるからです。
飛行機が怖い!という方は離陸して時間が経ち、機内が落ち着いたころに
リラックス目的として少量のアルコールを摂取するのがよいでしょう。