旅客機に乗った経験があるならば、時刻表に記載の内容と
機内アナウンスで流れるフライト時刻に差があることに気が付いた人もいるでしょう。
実は飛行機を運行に関する時間には、フライトタイムと呼ばれるものと
ブロックタイムという2種類の時間があります。
時刻表の時間がどちらを使われているのか、どうして時間がわかれているか
それぞれ意味が異なりますので、どのような使われ方をしているのか
詳しく見てみましょう。
■機内アナウンスの時刻は「フライトタイム」
機内でCAなどによりアナウンスされる時刻をフライトタイムと呼んでいて、
その名の通り飛行機が空を飛んでいる時間を意味します。
単純に離陸してから着陸するまでの時間のことです。
■飛び立つ前かたの時間は「ブロックタイム」
ブロックタイムとは空を飛んでいる間だけの時間ではなく、
滑走路を走っている時間なども含め飛行機が動いている時間を指します。
飛行機のドアが閉まり車輪が動き出した時間が出発時刻、
そして着陸し地上で車輪が停止して完全に止まった時を到着時刻としています。
■時刻表に記載があるのはブロックタイム
時刻表などの出発時刻、到着時刻はブロックタイムが記載されている。
そのため、ブロックタイムはフライトタイムより必然的に長く設定されており、
滑走路さえ時刻通りに動き出せば、飛び立つ時間がそれより遅くても
ブロックタイム上は定刻通りとなります。
なお、時刻表は季節により調整がなされており、その時期の平均的な
気象条件などから時間を算出しているため、旅客機によってはルートが異なるので
時間通りに到着しないこともかなり発生している。
逆に機内でアナウンスされるフライトタイムは、当日の状況から算出した
時間をし足らせることになるので、ブロックタイムよりも正確な時刻となります。
■時刻表は国によって刻み方が異なる
日本の時刻表は5分刻みで行われている。
9時00分の次は9時05分、9時10分という形となります。
しかし国によっては刻み方が1分単位のところもあれば、
10分単位のところもあるので飛行機に乗る際の時刻表の見方は要注意なのです。